和歌山県田辺市で「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」を講演
6月19日(水)はたつの市新宮子育てつどいの広場で講演会がありました。
テーマは「子どもからの3つのプレゼント」。
聞いてくださるのは0~3歳児の若いお母さん約30名です。
あるお母さんが3歳の子どもさんのトイレトレーニングをしてはったんやね。
その子は大分しっかりしていて、言葉もはっきりしているし、トイレもすぐにできそうなんですけど、なかなか思うようにはいかなかったんですね。
それである日、その子がまた失敗してしまった時にお母さんがこうおっしゃったんです。
「なんでオシッコて言えへんの!上手におしゃべりできのに!その口は何のためについてるの!」
その子は泣きながらこう言ったんです。
「ママ・・」
「えっ? ママが何!?」
「ママって言うためについてるの・・」
その言葉を聞いた途端、お母さんは頭が真っ白になり、涙が溢れてきたそうです。
「そっかー、そっかー・・。ママって呼んでくれるためについているんだ・・」
そのお母さんにとってその言葉は忘れられない言葉になったそうです。
皆さんは今、そういう子どもたちの愛に包まれていらっしゃるんですね。
子育てというのは子どもを育てているようで、親も子どもから育ててもらっているんですね。
今、皆さんは子育てを通じて何を学んでいらっしゃるのでしょう?
それは「待つ」ことです。
では最初の資料「詩 しあわせになるれんしゅう」をご覧ください。
子育ては「待つ」練習なんですね。
急いてはことを仕損じるって言うでしょ。
人を育てるのが上手い人、名コーチや名監督はみんな「待つ」のが上手です。
待てない人は運をつかむのも下手です。
「残り物に福がある」て言うでしょ。
だから物事を成就したり、幸せになりたいと思ったら「待つ」ことができないとダメですね。
そうお話しした後、「親学10か条」の資料をもとに色々な事例やエピソード、絵本を紹介しました。
講演の最後にこのようにお話しをしました。
「子どもたちは何も子育ての上手なお母さんに育ててもらいたいのではありません。
子どもたちはそのままのあなたに会いたくて、そのままのあなたに育ててもらいたくて、あなたのもとに生まれてきました。ですから、どうぞ欠点もあるがまま、そのままのあなたで育ててあげてください。
だけどママには笑っていてほしい。幸せでいてほしい。
笑うためには許すことが必要です。
誰を?
自分をです。
みなさんにも欠点やダメなところがあるでしょう。
できればそこを直そうとするのではなく、許してください。
そして自分の欠点を許したようにお子さんやご主人や奥さんのダメなところも許してあげてください。
そうすれば家庭に笑顔が生まれます。
そうしてみなさんが許しあって、笑いあって、幸せに暮らしていかれることを心より願っております。
本日は誠にご清聴ありがとうございました。」
そのあとユーミンの「やさしさに包まれたなら」の曲にのせてお一人お一人にそれぞれ違う詩をプレゼントしました。
講演会の後、主催者様のご厚意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」のサイン販売をさせていただきました。
皆さん、熱心に聞いてくださいました。
本当にありがとうございます。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
< リンク >
講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
https://www.kouenirai.com/profile/3820
システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm
教育講演・人権講演のテーマや内容については
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/
子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
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長谷川満の見方が変わる相談室
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/448895890.html