講演「子どもが伸びる!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」 明石市民会館
きのう9月16日(火)は午前中、東加古川子育てプラザと加古川駅南子育てプラザを運営されています子育てサポート☆きらりing主催の講演会がありました。
テーマは「心理学がわかれば子育てが楽になる」。
聞いて下さるのは日頃、ボランティアでお手伝いして下さっている支援員の皆さんとスタッフの方です。
みなさんカウンセリングはご存知ですね。
心理的治療のカウンセリングです。
そのカウンセリングを始めた方はカール・ロジャーズというアメリカ人の方なんですが、
彼はもともとは児童相談所の職員だったんですね。
問題行動を起こした子どもたちに心理テストをしたり更正プログラムを施したりしていたのですが、再犯率が高いまま減らなかったんですね、ぜんぜん。
そこで彼は「これは更正プログラムを一から見直す必要がある。まず、そのためには非行少年たちの心を知ることから始めよう。」と一人一人の少年と真摯に向き合い、一切批判することなくその話を聞いたんですね、ただ純粋にその少年達の気持ちを理解しようとして。
そうすると予期しない驚くべきことが起こりました。
なんと再犯率が劇的に下がっていったのです。
そればかりか更正した少年たちがロジャーズのもとを訪れて、「自分が今こうして更正出来たのは先生のお蔭です。自分を一人の人間として尊重して下さり、本当の気持ちを聴いて下さったのは先生が初めてでした。」とお礼を言うのでした。
ロジャーズは図らずも、画期的な更正プログラムを発見することができました。
それは「説教や説得をやめて、批判することなく子どもたちの気持ちを理解しようとして聴く」というものでした。
ロジャーズが聴く側の態度として重要なものを3つ挙げています。
1、ありのままの自分の受容(自己受容)
親や教師といった役割の仮面をかぶらずに、率直な自分で相手に対することが出来る。ありのままの自分で安心していられる。
2、ありのままの相手の受容(他者受容)
相手のありのままの気持ちをそのまま受け止める。「どんなあなたでもOK、安心して」という態度。
3、共感的理解
相手の感情を相手が感じているようにわかろうとすること。良い悪いの価値判断で相手を裁かない。「この人はこんなふうに感じているんだ」と理解しようとして聴く。
今挙げました3つの態度で話を聞くとはどうすることか、それをワークを通して実際に体験してもらいました。
自分の思いを正直に話す。
相手の話を耳を傾けて聴く。
それは自分を開くことであり、自分を開くことによって人の考えや思いも理解できるようになります。
自分を開くことによってわかり合い、つながり合えるのです。
考えが違ったまま、わかり合い、仲良く暮らしていけるのです。
こういうのを「成長促進的人間関係」と言います。
そのままの自分を受け入れれば受け入れるほど、そのままの他者を受け入れれば受け入れるほど、自由にそして幸せに生きられるようになっていきます。
そしてそれはそんなに難しいことではありません。
このような態度で家族の話を聞く、子どもの話を聞く。
そうすれば心が通じ合います。
そのようにお話ししました。
最後に魔女の宅急便から「やさしさに包まれたなら」の曲にのせてお一人お一人にそれぞれ違った詩をプレゼントしました。
講演後に主催者様のご厚意で本のサイン販売をさせてもらったのですが、20冊完売しました。ありがとうございました。
皆さん熱心に聴いてくださり、ワークも楽しく参加して下さいました。
本当にありがとうございました。
またお会い出来る日を楽しみにしています。
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