お墓は「継ぐ」もの?「参る」もの?「墓じまい」をする前に今一度考えてみるべきでは?

能島孝志

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テーマ:供養

「墓じまい」という言葉を耳にするようになって何年くらい経つのだろうか?


おそらく、10年前にはなかった言葉かと思う。


「墓じまい」あるいは、「お墓を建てない」と考えている方々には、
きっと、それぞれの考えと、さまざまな理由があるのでしょう?


その中でも代表的な理由として…


子どもはいるが娘だけ。


息子はいるが、子どもがいない。


…など、いわゆる、「お墓を継ぐ者がいない」という理由です。


本当は「墓じまい」をしたくなかったかもしれません。


もしかしたら、「お墓を建てたかった」かもしれません。


きっと、苦渋の想いで出された結論だと思います。


その根底には「継ぐ」という言葉が、
大きな足かせになっているような気がします。


「継ぐ」とは?

「継ぐ」という言葉の意味を調べてみました。


デジタル大辞泉(小学館)によると…、


前の者のあとを受けて、その仕事・精神・地位などを引き続いて行う。
続けてする。相続する。継承する。
「家業を継ぐ」「王位を継ぐ」「父の志を継ぐ」


…と書いてあります。


娘と孫がお墓参り

お墓は「継ぐ」「継がない」と考えなければどうしようもないものなのか?


もっとシンプルに「祀(まつ)る」「参る」ところと考えられないものか?


お墓は、亡くなった大切な方に会いに行くところです。


嫁いだ娘であっても、子どものいない息子であっても、
実の親のお墓参りくらいはしたいと考えているかも分かりません。

娘のところにできた孫だって、いっぱい可愛がってもらった、
おじいちゃんやおばあちゃんに会いに行きたいかも分かりません。

お墓は「継ぐ」ものという考えばかりにとらわれずに、
本来の目的である、「祀る」「参る」ところとして考えてみてはいかがでしょう。


どこよりも最高のパワースポットなのですから。



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