「墓じまい」を考える前に読んでほしい物語(24)「墓守娘のつぶやき」/久米早緒里さん(41歳)

能島孝志

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テーマ:お墓物語

お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」 

一見、同じように見えるお墓だが、実はそれぞれのお墓には、
それぞれの思いと数々のエピソードがあります。

全国の墓石を含む石材関連業者約1,300社が加盟する、
日本最大の業界団体である、(一社)日本石材産業協会では、
お墓にまつわる感動的なエピソードを集めた小冊子、
「お墓物語」を、2011年3月に発行いたしました。(非売品)


お墓にまつわるエピソード集「お墓物語」

「お墓物語」を発行するにあたり、作品を募集したところ、
全国各地から数多くの応募作品が寄せられました。


その中から33名の方の作品がこの小冊子に収められています。


涙あり、笑顔あり、驚きありの素晴らしい物語ばかりです。


マスコミ等で「墓じまい」ばかりが大きく取り上げられる昨今において、
「お墓ってこんなに素晴らしいものなんだよ」ということを、
今一度、一人でも多くの人に気づいていただければと思い、
ここに、33話、全ての物語を順にご紹介させていただきます。

これまでに、以下の23作品をご紹介いたしました。

(1)「祖母との出会い」/三浦るるさん
(2)「お墓参りの不思議」/伊東徳久さん
(3)「祖父のお墓で」/水野真由美さん
(4)「おはからい」/漣ほたるさん
(5)「星よりも近く」/倉木敬人さん
(6)「泣き虫」/藤田徹朗さん
(7)「田舎のお墓を訪れて」/長坂隆雄さん
(8) 「祖母の墓を抱きしめて」/梅山太郎さん
(9) 「祖母VS母・お墓バトル」/森下純一さん
(10) 「一片の桜」/咲ママさん
(11)「心の掛け橋 」/棚橋すみえさん
(12)「おじいちゃんがくれたもの」/匿名希望さん
(13)「お墓物語」/寺田聡さん
(14)「温かい土」/渡辺笑子さん
(15)「父の死と我が使命」/匿名希望さん
(16)「孫に引かれて歩む道」/今野芳彦さん
(17)「墓石は語る」/伊東静雄さん
(18)「癒しの園」/加納一馬さん
(19)「家族の縁をつなぐお墓」/ももいちごさん
(20)「プロポーズはお墓で」/仁平井清次さん
(21)「お墓が仲人」/岡部晋一さん
(22)「桜咲く春の奇跡」/サカナさん
(23)「お墓で集うイトコ会」/前田喜久子さん

今回は、兵庫県在住の久米早緒里さんの作品、
「墓守娘のつぶやき」をご紹介させていただきます。
心温まるエピソードを通じて、家族や大切な方との絆や、
命の尊さを考えていただくきっかけになればと考えております。


「墓守娘のつぶやき」/久米早緒里さん(41歳・兵庫県)

「墓守娘」この言葉を新聞で見たのは数年前だったと思う。


見た瞬間、私のことだと直感的に受け止めた。


一人娘であり、父方には孫世代に男はおらず、父は長男。


母方は、娘ばかりの五人姉妹。


どちらのお墓もそれぞれの菩提寺に永代供養をお願いしている。


さらに、結婚した先も墓を守る人はおらず、
私の定年退職後の生活は、
お墓参りに明け暮れるかも知れないと思うほどだ。


ただ幸いは、大阪・尾道・徳島と瀬戸内海に集中していること。


近いのはありがたい。




墓参りの重みを教えられたのは、母方の祖母からだと思う。


早くに自分の両親を亡くした祖母は、
お墓を大事にする気持ちの強い人で、
白寿を迎えた今も、お彼岸や命日、年末になると、
「お墓参り」に行ってくれる親族を求めて連絡がある。


私の母は五人姉妹の真ん中。


五人とも近畿に在住しているが、長女の叔母は卒寿を迎える。




当然、坂の多い尾道の墓参りは負担も多く、
孫世代の担当になりつつある。


私のいとこは七人。


分担制の役回りに近い。


この連絡は「ばーちゃんが墓参りに行ってくれと言っているが、
時間ある?」と親族の誰かから入るか、
こちらから「今度は私が行くわ」とするかだが、
コミュニケーションに役立っているに違いない。


誰も祖母の言いつけには逆らえない。


何せ、下手に断った後、祖母に何かあれば、
目覚めが悪いにもほどがあるからだ。


お墓参りも日本の大事な習慣の一つだと思う。


忘れてしまえば、次世代にには間違いなく伝わらない。


私も子供が幼稚園に入る頃から連れて行くようにしている。




自分の命が先祖から繋がっていること、
自分の命だけど、先祖から預かったものであり、
大事にしないといけないことを知って欲しいからだ。

子どもの方は、お墓で普段させてもらえないマッチを擦り、
お線香に火をつけることを楽しみに、
ついてきているだけにしかすぎないかもしれないが、
お墓へ参る習慣は伝えたいと思う。

後は娘が大人になった時、
自分でその意味は考えたらいいと思う。


私もそうだった。


何もできないが、私にも次世代に伝えることはできそうだ。


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なお、部数に限りがありますので業者の方のお申し込みはご遠慮ください。


             
            ~つづく~



次回は、山本信之さん(68歳・愛知県)の作品、
「墓の花筒作り」をご紹介させていただきます。


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