知っていますか?意外と多いお墓のトラブル(3)墓石に関するトラブル・クレームの解決に向けて
~以下のコラムからの続きです~
「(1)国民生活センターへの相談件数は年間1192件! 」では、
一般消費者の方々が考えている以上に意外と多い、
お墓・墓石のトラブルについて書かせて頂きました。
「(2)どんな内容のクレームが多いのか?」では、
実際に、国民生活センターに寄せられている、
トラブルやクレームの内容をご紹介いたしました。
「(3)墓石に関するトラブル・クレームの解決に向けて」では、
公正取引委員会および、消費者庁長官の認定を受けて定める、
業界のルール「公正競争規約」についてのご説明をいたしました。
前回のコラムにも書かせていただきましたように、
日本最大の石材業界団体である、(一社)日本石材産業協会、
(東京都千代田区神田多町2-9 日計ビル2F、会長:射場一之)では、
お墓・墓石に関するトラブル・クレームをなくすために、
白木秀典副会長を委員長とする公正競争規約検討特別委員会を設置し、
「墓石の公正競争規約」の施行に向けて活動を開始しています。
この章では、お墓・墓石に関するクレームをなくすために、
「墓石の公正競争規約」の具体案についてご説明をいたします。
先ずは、見積書・図面・仕様書・契約書・施工報告書・保証書・
取扱説明書などのフォーマットを提供し業界標準をつくることです。
見積りは口頭ではなく、内訳をきちんと明示した書面でお渡しします。
図面は、形状や寸法、仕上げなどを明確に作成し提示します。
仕様書には、施工の方法や使用材料が分かるように明記します。
正式に注文をお受けした場合には、必ず契約書を作成し、
お引渡し納期、お支払条件なども明記しておく必要があります。
全ての工事が終了したら、基礎工事から完成までの写真を添えて、
報告書を作成し、お施主様にお渡しいたします。
墓碑完成お引渡しの際には保証書をお渡しし、
保証期間や、保証内容などについてご確認いただきます。
取扱説明書もお渡しし、事故やケガなどがないよう、
お墓の取り扱いに関する注意点をきちんと説明します。
墓石に使用する石材については、国産材、外国産材に限らず、
石材産地証明書を添付し、外国産の石材については、
石材産地国を記した証明書を発行いたします。
墓石を展示する場合には、墓石の形状・石種・産地・加工地・
仕上げ・寸法・価格などをきちんと表示します。
石材の産地や加工地が海外の場合も、その旨を表示します。
石材の産地と加工地が異なる場合も、その旨を表示します。
石種に関しても、必ず統一名称を使用いたします。
(一社)日本石材産業協会、公正競争規約検討特別委員会では、
「墓石の公正競争規約」施行に向けてさまざまな案を検討中ですが、
これらを、業界のルールとして認めていただくためには、
業界の企業数、もしくは売り上げ規模で過半数の賛同が必要です。
そのためには、今後どのようにすすめていく必要があるのかを、
次回のコラムにてご説明させていただくことにいたします。
~つづく~
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