シンプルな洋型墓石のお墓[お墓・墓石の型]
墓石に記す文字といえば昔は「家名」や宗旨・宗派のお題目などが一般的でしたが、今では洋風墓石、オリジナルデザイン墓石への需要が高まってきているのもあり、墓石に「好きな言葉」などを彫刻される方が増えてきています。
ここでは、その文字についてもこだわりたい方にデザイン性あふれる文字彫刻のお墓をご紹介したいと思います。
デザイン書道家が描くオリジナル文字とは
お墓に文字彫刻を施す際、石材店によってはコンピューターによる毛筆書体(楷書、隷書など)を使い全自動字彫りロボットで彫刻しているところがあるため、オリジナルデザインの文字を希望される方は事前に確認しておく必要があります。
当社では、墓石正面文字にはコンピューター文字は使用せず、通常お墓の文字に使用する書体(楷書、隷書など)の場合は、当社の指定書家である千葉正幸氏、中野照夫氏のいずれかによる真心こもった直筆の文字を使用しております。
「書には『こころ』が込められています。人が描いてこそ、思いが伝わるのです」という千葉氏の言葉どおり、建てる人の想いをも反映した揮筆をご提案させていただいております。
文字を刻むのは日本三大石材加工地の一つである、香川県、高松市「庵冶・牟礼(あじむれ)」地方の中でも卓越した技術を誇る碑銘彫刻師、宮本力夫文字彫石材様による熟練の技で丁寧に仕上げております。
また、別料金とはなりますが、テレビドラマの題字や商品パッケージの文字などを手掛けるデザイン書道家に文字の揮筆を依頼することもできます。
約80名の人気書道家の中からお好きな書道家を選ぶことができ、その人の家のお墓のためだけの文字を書いていただく世界で一つだけのお墓づくりのお手伝いもさせていただいております。
デザイナーズフォントの文字を使用する
書家直筆の文字のほかに、オリジナル性を出せる文字といえば「デザイナーズフォント」です。これは一般的にコンピューターに組み込まれている書体ではなく、デザインを専門とするプロが使用するような有料の書体となります。
墓石正面に彫刻する文字はサイズも太く大きく、そして深く彫り入れするため書家直筆の毛筆書体が適しています。
墓石には正面の文字以外に建立年月や建立者名を彫刻しますが、洋型墓石やデザイン墓石の場合はこれらを縦書きではなく横書きで彫刻する場合が多いのです。
例えば「2016年8月15日」の文字を書家に書いてもらうとなると、どうしてもアラビア数字と毛筆との相性の問題が生じます。
そうかと言って「二〇一六年八月十五日」では、墓石のデザインと合いません。
また、アルファベットの場合も同様です。
このような場合に最も適しているのがデザイナーズフォントなのです。
同じようなフォントでも、より力強さのあるもの、繊細さを感じられるもの、手書きのような味わいを感じられるような文字など、デザイナーズフォントも多種多様にありますので、墓石に刻みたい文字とともに、そのイメージを高めるデザイナーズフォントを使用されるのも一つの手です。
デザイン文字を決める際に注意しておくこと
これまでも何度かお話ししておりますが、墓地・墓所の規定に反していなければ、可能な限りでオリジナルデザインのお墓を建てることはできます。
ただし、墓石本体、また墓碑銘を彫刻する面のサイズと、刻みたい文字のレイアウトをトータルで考えておかないと、とてもバランスの悪い墓碑面となってしまう場合もあります。そのため、彫刻する前に原寸大の原稿を確認されることをおすすめします。
また、せっかく書家やデザイナーズフォント、自らの手書き文字を使用するなど、こだわりがあっても彫刻技術が悪ければ台無しになってしまうこともあります。
そのためにも依頼される前には、石材店の実例などしっかりと見ておくことが大事だと思います。
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