和洋折衷型の墓石 [お墓・墓石の型]

能島孝志

能島孝志

テーマ:お墓のデザイン・型

新しくお墓を建てようとする際の、墓地・墓所の選び方や墓石の種類についてご説明してきましたが、今回からは数回にわたって『お墓・墓石のカタチ』についてお話しいたします。現在では、バラエティに富んだお墓の形がありますので、ぜひ参考にしてみてください。


お墓のカタチや大きさに特別な決まりはありません

ひと昔前と比べ、現代では和型、洋型、オリジナルデザインなど、いろんなカタチの墓石が提案されており、故人の遺志やご家族・親族の希望などに合わせた墓石を求める方が多くなってきました。

基本的にお墓のカタチや大きさに決まりがあるわけではなく、デザインなども自由に決めることができます。ただし、墓地の区画が定められている場合は、区画に収まる大きさにする必要があります。また、ある程度規制を設けている墓地も数多くあり、その場合は、墓地・霊園の規定に沿った墓石を建てる必要がありますのできちんと確認しておきましょう。

伝統的な和型はイヤだが、洋墓・デザイン墓石には抵抗がある方は

和型墓石の最も標準的なものは「和式角柱角」と呼ばれるもので、台石の上に竿石(棹石、仏石)と呼ばれる縦長の石を積み上げて建てられます。竿石とは「○○家之墓」などの彫刻が施され、お墓の一番上に置かれる部分です。




伝統的な和型墓石ですが、なかには「ありきたりな和型墓石でなく、自分らしいお墓にしたい」でも、「デザイン墓石までは抵抗がある」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そんな方には、和型墓石をベースに洋型のデザインを取り入れた「和洋折衷型」の墓石はいかがでしょう?こちらは近年人気にもなっている新しいタイプの墓石です。





和洋折衷型墓石の特徴

和洋折衷型の墓石は、伝統的な和型のような重厚感を基本としながらも、随所に洋型墓石やオリジナルデザイン墓石の要素を持たせるなど、デザイン性を加味できるため、近年人気の型となっています。

また、その逆の洋型墓石をベースに和のテイストを取り入れた「洋和折衷型」の墓石もあり、これらはいずれも近年人気の新しいタイプのオリジナルデザイン墓石です。





洋型の墓石は、和型墓石に比べ全体的に重心が低いため安定感があります。近年、地震が多いことからもこういった安定感のあるカタチを好む人も増えています。

墓石本体だけでなく、外柵(巻石。お墓のまわりを囲む枠のこと)などにも趣向を凝らすことができます。文字通り和の要素と洋の要素をうまく取り入れた墓石です。
石の色も黒やグレー、ホワイト、緑、ブラウン、赤、ピンクなどさまざまな色がありますので、シンプルなデザインであっても、色で個性を出すこともできます。

お墓は、子や孫が訪れて故人を偲ぶ場所です。お家を建てるときのように、次の世代、また次の世代に愛されるよう、また、故人にとって安らかな終の棲家となるようなお墓を建てたいものですね。

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能島孝志
専門家

能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

「お墓はどこで建てても同じ!値段もたいして変わらないだろう?」なんて思っていませんか?建ててからでは手遅れです。一般消費者には分かりにくい、お墓の悩みを「1級お墓ディレクター」の能島孝志がズバリ解決!

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