お墓の開眼法要(7・最終話)墓園・霊園事務所、寺院等への提出書類
(1)「開眼法要(かいげんほうよう)」とは?
(2)開眼法要を行う時期
(3)開眼法要のお供物
〜上記のコラムからの続きです〜
お墓に魂を入れる儀式「開眼法要」の手順については、
寺院僧侶の考え方や地域性によっても異なりますし、
ご遺骨がある場合と、寿陵(生前建墓)の場合でも異なります。
ここでは、ごく一般的な開眼法要の手順をご紹介しますが、
実際の開眼法要時には、僧侶に確認の上すすめていきます。
①僧侶へのご挨拶、及び謝礼
親族は、開眼法要の開始時間より少し早めに集まり、
寺院境内墓地の場合は、山門・本堂にて手を合わせ、
僧侶へのご挨拶をし、先に謝礼等をお渡しするようにしましょう。
霊園等の墓所の場合も、開始時間より早めに集まり、
僧侶が来られるのを待つようにいたしましょう。
僧侶より遅れて到着するのはNGです。
この場合も、挨拶を済ませ先に謝礼をお渡ししましょう。
(謝礼の金額等については、別の項でご説明いたします)
②納骨法要(ご遺骨がある場合)
ご遺骨がある場合には「納骨法要」を行いますが、
一般的には開眼法要と同時に行いますので、
ご遺骨が無い場合とお式自体はほとんど変わりありません。
ご遺骨は、お胴骨と喉仏の二つの骨壺に分かれている場合と、
両方を一緒にした、一つの骨壺だけの場合があります。
喉仏だけが、小さな骨壺に別に納められている場合には、
お寺様によっては、喉仏を寺院で預かり供養をしてくれたり、
宗派の本山に納めての供養を薦めたりする場合もあります。
また、喉仏はお仏壇にて祀るようにと薦める僧侶もいます。
一般的には、お胴骨も喉仏も一緒に納骨をします。
納骨の方法は、骨壺のまま、カロート(納骨室)に納める場合と、
晒の布でつくった骨袋(石材店が用意)に遺骨を移し替え、
カロートの底のお土の上に納骨し、大地の自然に還す方法があります。
これらも、地域性や宗旨・宗派、僧侶の考え方により異なりますので、
開眼法要の日程が決まりましたら、僧侶に相談されるといいでしょう。
③除幕式
墓石の棹石(○○家の墓やお題目が彫られた部分)に巻かれた、
晒の布を、親族を代表する2名ほどの方の手で外してもらいます。
除幕をしている間も、僧侶の読経が続きます。
除幕に使用した晒は「腹帯」として使用すると、
安産のお守りとしてご利益があるとも言われておりますので、
石材店のお世話係が巻き直してお持ち帰り頂きます。
④焼香
除幕が終わると、僧侶の指示で親族から順に焼香をして頂きます。
焼香の順番は、葬儀の際の焼香順と同じと考えて頂いて結構でしょう。
焼香中も、焼香が終わった後も僧侶の読経はしばらく続きます。
⑤開眼法要終了、僧侶の法話
開眼法要が終わると、僧侶が仏教の教えに基づいた話を、
分かりやすく説き聞かせてくれる場合もあります。
石材店へ御心づけ(御祝儀)をお渡しになられる場合は、
開眼終了後に、お渡しされれば良いかと思います。
お帰りの際には、お供物一式をお持ち帰り頂きます。
以上が、関西方面における一般的な開眼法要の手順です。
開眼法要に掛かる時間は、読経の長さや参列者の数により異なりますが、
おおよそ、30分から1時間程度と思って頂ければいいでしょう。
~つづく~
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