「大島石墓石」の価格・ランク・品質を徹底解明!(5)日本と中国でつくる大島石墓石の素材の違い
(1)「庵治石」ってどんな石?
(2)鉱物学的に見る庵治石の特徴
(3)庵治石の種類
(4)庵治石の産地と歴史
(5)最高の庵治石は、「大丁場」から
(6)庵治石の各丁場
(7)庵治石の鉱物鮮度
(8)庵治石が希少価値となる所以
(9)庵治石の採石丁場の使用料
(10)庵治石ならではの価格の割り増し
上記のコラムからのつづきです
11.庵治石特有の商習慣
どんな業種にも商売をしていくうえでの昔からの決まりごと、
その業種特有の商習慣というものが存在します。
もちろん、石材業界も特有の商習慣というものがありますが、
特に庵治石の産地には、それが色濃く残っているように思われます。
「石屋」という仕事は、一種独特の職人気質な業種であり、
その技術は、書物等での確立したマニュアルがあるものではなく、
親方や兄弟子の仕事を見て、じかに教わり徐々に会得してゆくものです。
それゆえ、親子や兄弟、親戚関係の場合が多く、その師弟関係は、
一般業種の上司と部下の関係と比べると、繋がりは深いといえるでしょう。
また、石を運搬する手段も少なく、人力中心のその昔では、
重量のある石材は遠方への運搬が困難であったことから、
石屋は石が産出される地域に集中して存在していました。
その当時は、遠方への石材運搬手段には、主に石船と呼ばれる
石材運搬専門の船を使用するのが通常であったため、
従来より「石屋」と船とは、密接な関係にあったのです。
▲日本一の銘石「庵治石」の採石丁場を望む
四方を海に囲まれた島国である日本の中でも、
瀬戸内海は海流が穏やかなため、船の往来が比較的容易で、
その昔から、様々な地方との交易が盛んでした。
その瀬戸内海に面した庵治・牟礼地区においても、
船は、生活に欠かせない交易の交通手段でした。
特に、石材を様々な地域に運ぶ必要がある石屋にとって、
港のある庵治・牟礼地区は非常に都合がよかったといえます。
庵治石の産地は半島にあるため、採石丁場から港までは近く、
昔の丁場は、裾野の部分が海に繋がっていることも多かったのです。
そのため、石屋は庵治・牟礼の中でも他の地域には広がらず、
海岸沿いや港の近辺に集中したようであります。
庵治石産地の石材関連業者は狭い地域に密集しているのと、
技術の承継を必要とするため、親兄弟など先祖代々受け継がれてきたり、
師弟関係としての繋がりが深い石屋が多いといえるでしょう。
それが意味するものは、庵治石産地の「石屋」は地域に密着し、
縦横の繋がりが非常に深く、独特の習慣が定着しやすいということです。
これは、今現在の庵治・牟礼においても色濃く残っており、
いわゆる「よそ者」の新規参入は非常に難しい代わりに、
極めて扱いにくい庵治石を加工する石屋としての技術の継承を行い、
天下の銘石「庵治石」というブランドを確立し、
それを受け継ぎ、守ってゆくうえでは、大きな利点となっているのです。
▲庵治石の町、「庵治町」「牟礼町」の見取り図
天下の銘石「庵治石」というブランド
庵治石の産地である庵治・牟礼の石材業者であれば、
すべての業者が庵治石をメインとして取り扱っているわけではありません。
また誰でもが、採石業者から直接、庵治石の原石の仕入れはできません。
庵治石を取り扱うには、庵治産地の中においても、
信用・実績・繋がり等が重視され、厳選されています。
したがって、庵治石のルートは昔からの流れにそって定着したものが多い。
この、庵治石特有のルートに関しての賛否はともかくとして、
庵治石というブランドを守ってゆくうえでは利点といえるでしょう。
どこの丁場で採掘された庵治石は、どこの加工工場で加工され、
どのようなルートをたどり、どこの石材店に販売され、
消費者のもとに届くのかを、容易に知ることができるシステムになっており、
乱売を防ぐという意味でも、利点の一つに挙げられるでしょう。
そして、庵治石が近年において、これほどまでにブランド化した背景には、
もちろん、庵治石が貴重で優れた素材であることに加え、
庵治産地の数ある石材業者の中から特に厳選された、
「庵治石を取り扱える石屋」としての自負も影響しているように思われます。
この自負こそが、製品をつくり販売していくうえの重要な要素となり、
「良い庵治石」を「良いお客様」に提供し続けなければならないという、
責任感・使命感を生み、実行していく原動力となっているように思われます。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
〜つづく〜
『墓石大賞』受賞・4度の実績!
1級お墓ディレクター・能島孝志がご提案する
震度7に対応した“こだわりのお墓づくり”はコチラまで
http://www.daiichisekizai.com/
一般社団法人 日本石材産業協会加盟の
㈱第一石材は主要官公庁、企業様、労働組合様など、
多数の団体様との提携をさせていただいております。
指定店・特約店 主要契約先(五十音順・敬称略)
・カトリック大阪大司教区
・川崎重工労働組合
・金宝堂
・神戸個人タクシー事業協同組合
・神戸市職員共済組合
・神戸税関労働組合
・神戸赤十字病院
・住友ゴム労働組合
・全労災・兵庫県本部
・株式会社TASAKI(田崎真珠)
・電友会・兵庫支部
・兵庫県勤労福祉協会(ファミリーパック)
・兵庫県警友会
・兵庫県職員互助会
・兵庫県弁護士協同組合
・フジッコ株式会社
・富士通テン労働組合
・三菱重工労働組合・神戸造船支部
・三菱電機労働組合
・三ツ星ベルト労働組合
・株式会社八木研(現代仏壇)
・株式会社ユーハイム
・JA共済連兵庫
・JFEスチール労働組合
・SDカード優遇店
・TOA株式会社
「オリジナルデザインのお墓」について詳しくはコチラまで
http://www.daiichisekizai.com/design/cat_cat152/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://mbp-japan.com/hyogo/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の“いいお墓づくり”は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
墓石建立可能地域
・兵庫県・神戸市及び関西地方
・東京周辺の首都圏
・関東地方
・東海地方
・近畿地方
・中国・四国地方