お墓の地震対策/墓石用地震対策ゲル「安震はかもり®」倒壊実験映像
■お墓の選び方①墓地の種類と場所で選ぶ【その1】公営墓地
■お墓の選び方②墓地の種類と場所で選ぶ【その2】みなし墓地
■お墓の選び方③墓地の種類と場所で選ぶ【その3】寺院墓地
上記のコラムからのつづきです。
4.民営墓地
民営霊園、民間墓地などとよばれる郊外型大規模霊園です。
「○○メモリアル」「△△大霊園」「□□寺大霊園」などの名称で、
チラシ等の広告を通じて、都市部を中心に大々的に販売されています。
経営の主体は営利を目的としない宗教法人や財団法人などの公益法人ですが、
宗教法人が運営・管理をしていても、宗旨・宗派を問わないのが一般的です。
そして、霊園内での業務など、実質的な運営・管理等は、
指定の石材店や外部委託会社、石材店等の集まりで組織された
「○○霊園販売協力会」などが行っているケースが大半です。
民営の霊園だけに、四季折々の美しい植栽を配し、
ゆっくりと休める休憩室を備えた管理棟や、
最寄駅からの送迎バスの運行、法要施設の完備など、
施設や清掃・管理、サービス面などの部分では、
これまでご紹介してきた各墓地の中では最も充実しています。
その分、「公営墓地」や「みなし墓地」と比べると、
墓地代や管理費の金額も高く設定されている場合が多い。
この墓地代等の金額については、プールやスパ、フィットネスジムなど、
設備が充実しているマンションの一戸当たりの価格が高いのと同じです。
墓地の申し込みに関しても、遺骨の有無や居住地等の制限がなく、
区画面積や場所も先着順・無抽選にて自由に選べるところがほとんどです。
墓石のカタチやデザインについても、制約があまりなく、
お好みの墓石を建てることができ、自由度の高いのが民営霊園の特徴です。
すべてが良いことずくめではありません!
宗教不問、壇家にならなくてよい、抽選をせず、
好きな区画がすぐに買える、と良いことずくめのような気がします。
しかし、仏教系の宗教法人が経営している場合が多いため、
事前に、本当に「宗教不問」かを確認することが大切です。
実際には「それ以前の宗旨・宗派不問」という意味合いであり、
墓地購入後はその霊園の宗教法人の寺院僧侶にしか
納骨法要等の立ち会いを頼めないというケースもあります。
申し込み以前に、墓地の使用規定をきちんと確認することが不可欠です。
自分の家の宗教に沿った儀式で納骨ができるのか、
菩提寺の僧侶の同行供養を許可してもらえるかなどは、
墓地を申し込む前に、必ず確認をしておく必要があります。
キリスト教徒とわかっていて墓地を売ってくれたはずなのに、
納骨式の直前になって「祭祀をキリスト教式ではしてくれるな!」等の、
トラブルが起きている民営霊園の実例もあるようです。
注意を要する業界独自の制度
また、民営霊園を購入するにおいて、もっとも重要な問題は、
『指定石材店制度』という、墓石業界独自の制度なのです。
民営霊園にて墓地を購入し、お墓を建てる場合には、
ほとんどの場合、霊園が定めた指定の石材店以外では建てられません。
これだけなら、墓石の業界だけに限ったことではなく、住宅でも宅地ごとに、
「○○ハウス」や「△△住建」指定等の建築条件付きの宅地も数多くあります。
また、ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどは、弁当の持ち込みは禁止で、
「必ずその施設内のレストランを利用しないといけない」などの決まりがあり、
消費者はその中から、自分の好みに合ったハウスメーカーやレストランを選ぶのです。
しかし、これらと民営霊園における墓石業界との最も大きな違いが、
数社から十社以上もある、霊園が指定する石材店の中から、
消費者が自分のお墓を建てる業者を自由に選ぶことができないのが、
墓石業界独自の制度である『指定石材店制度』なのです。
ハウスメーカーでもそれぞれの会社によって得意分野が異なり、
レストランでも「和」「洋」「中」など、さまざまなジャンルがあります。
もちろん、石材店にもそれぞれ得意分野があり、
伝統的な和型墓石を得意としているところもあれば、
デザイン墓石を得意としているところとさまざまですが、
それらを自由に選ぶことができないというところが、
消費者側からすれば、この制度の最大の問題でしょう。
それでは、石材店を選ぶ方法が一切ないかというと、全くそうではありません。
事前に、この制度の仕組みを知っておくことによって、
その霊園が指定する石材店の中から、消費者が選ぶこともできるのです。
このことについては、昨年に私が投稿させていただいた次のコラムに、
詳しく書かせていただいておりますので、是非ともご覧になってください。
知らない人が損をする?「指定石材店制度」という仕組み
下記よりリンクをしていただき、①から⑧まで順にご覧ください。
■知らない人が損をする「指定石材店制度」①業界独自の制度
■知らない人が損をする「指定石材店制度」②石材店を自由選べない
■知らない人が損をする「指定石材店制度」③霊園での石材店の序列
■知らない人が損をする「指定石材店制度」④ご見学ですか?に注意
■知らない人が損をする「指定石材店制度」⑤この制度の問題点
■知らない人が損をする「指定石材店制度」⑥消費者庁の6つの原則
■知らない人が損をする「指定石材店制度」⑦トラブルの実例
■知らない人が損をする「指定石材店制度」⑧トラブルに遭わないために…
このように、民営の霊園にて墓地を購入する際には慎重を期することが重要です。
【民営墓地の評価】総合評価:△〜×(指定石材店制度の内容に問題がある)
・価 格: △ 環境や良く、設備が整っている分、公営墓地に比べて値段は高い。
・立 地: △ 街中から離れた郊外地にあることが多い。
・宗 教: ○ 一般的には宗教、宗旨問わずだが例外あり。
・墓 石: × 指定石材店制度があるため、石材店は自由に選べず値段も高い。
・設 備: ◎ 休憩室完備の管理棟や法要施設など設備は充実。
・管 理: ○ 管理は若干高めだが、清掃や送迎サービスなど安心の管理体制。
今回をもちまして、「墓地の種類と場所で選ぶ」は終了いたします。
~つづく~ 次回は「お墓を予算で選ぶ」についてです。
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計25団体様との提携をさせていただいております。
■指定店・特約店 主要契約先(五十音順・敬称略)
・カトリック大阪大司教区
・川崎重工労働組合
・神戸個人タクシー事業協同組合
・神戸市職員共済組合
・神戸税関労働組合
・神戸赤十字病院
・住友ゴム労働組合
・全労災・兵庫県本部
・株式会社TASAKI(田崎真珠)
・電友会・兵庫支部
・兵庫県勤労福祉協会(ファミリーパック)
・兵庫県警友会
・兵庫県職員互助会
・兵庫県弁護士協同組合
・フジッコ株式会社
・富士通テン労働組合
・三菱重工労働組合・神戸造船支部
・三菱電機労働組合
・三ツ星ベルト労働組合
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・株式会社ユーハイム
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・JFEスチール労働組合
・SDカード優遇店
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