お墓の地震対策/墓石用地震対策ゲル「安震はかもり®」倒壊実験映像
最近では何もかもが早くて簡単にという傾向にありがちです。
忙しさに追われている時の食事ならそれも仕方ありません。
しかし、お墓というものは一生に一度建てるかどうかのもので、
そこには、大切な方が眠る場所であるという特別な商品です。
そんな大切であるお墓も最近では手間ひまをかけず、
早く簡単に消費者に提供されている傾向にあります。
▲香川県/庵治・牟礼のやくもの加工工場による蓮華加工
元来、お墓づくりというものは、
石工が切り出された原石をノミでかたちを整え、
砥石の番手を変えながら磨き上げていくという、
気の遠くなるような作業を繰り返しつくられてきました。
その後、切削機や自動研磨機など機械工具の発達で、
お墓の加工工程も随分と変わってきました。
別に機械化されたことが悪いことではありません。
逆に機械化されたことによって製品精度や
研磨の仕上がり具合が格段に進歩いたしました。
▲香川県/庵治・牟礼の加工工場での自動研磨加工
研磨工程においては、石の表面を7~8種類のダイヤモンド砥石を使い
光沢が出るまで丁寧に時間をかけて磨き上げていきます。
しかし、日本の市場に流通している墓石の8割以上が中国でつくられているという現状で、
すべての墓石がこのような丁寧な工程でつくられているでしょうか?
私の知り得る限りでは、極めてごく僅かでしょう。
▲中国の加工工場での手動研磨加工
中国の石材加工工場では日本のような高度な加工機械を導入している工場は少なく、
多くの工場では人海戦術にて製品加工を行っています。
自動研磨機を導入している工場であっても、
実際には稼働しておらず、手動研磨による加工をしているといった工場もあります。
なぜならば、加工機械の導入よりも、明らかに人件費の方が安かったのと、
自動研磨機で磨くよりも人力で加工・研磨をした方が早く仕上がるからです。
もちろん、その各加工の工程において薬品処理や着色などの
様々な「ごまかし加工」を行い、より一層手早く製品加工をしている工場もあります。
しかし、それらの事実は消費者の方々が知るよしもありません。
▲墓石完成イメージの3次元CAD図面
また、墓石や外柵の形状についても設計の仕方によって、
墓地での施工が簡単だったり難しかったりします。
たとえば、デザイン的に見て格好は良いが、施工に手間取る形状と、
デザイン的にもごく普通で、墓地での施工もしやすい形状の2種類があるとしましょう。
さて、お施主様から特別なご要望がない場合、提供する側の石材店としては、
同じ価格で販売するとすれば、どちらの形状にてデザイン・設計をするでしょう。
このような問題は、単に外観上だけの部分だけではなく、
ご遺骨を納めるカロートなどの見えない部分の構造においても言えることです。
こういった際にも、最近の風潮である早くて簡単な方法を石材店が選択するとしたならば、
お施主様に満足していただけるものとはほど遠いお墓が出来上がってしまうのですが、
残念なことに、一般消費者の方々でお墓に精通してらっしゃる方はほとんどいないため、
「まあ、こんなものか…」というかたちでお施主様も納得してしまうのです。
▲墓石の形状に合わせて彫刻文字や図柄をレイアウト
これは、墓石の加工・施工といった部分だけではなく、
墓石に彫刻を施す文字等についても同様のことが言えるでしょう。
かつては、お墓に刻む文字といえば、書家が描いた直筆の文字を、
字彫り職人が彫り上げる、というのがごく当たり前の工程でした。
ところが、最近では墓石に彫刻する文字の業界専用ソフトもあり、
全自動字彫ロボットによる文字彫刻なるものも登場したり、
中国にて文字まで彫り上げて輸入されてくる墓石もごく当たり前の時代となりました。
いずれの文字を使用しているかは、
それぞれの石材店によって異なりますが、
出来上がったお墓をお施主様がご覧になられた際に、
「こんな文字だとは思わなかった…」
「もう少し文字を大きくして欲しかった…」
「文字と図柄のレイアウトが気に入らない…」
…などのトラブル事例を近ごろよく耳にします。
近年、洋型墓石やデザイン墓石などのオリジナル形状のお墓が増えるにつき、
墓石に彫刻する文字の大きさや位置などのレイアウトについても好みは千差万別です。
ましてや、グラフィックデザイナーなどのプロが行っているのではなく、
大半が石材店内部にて営業担当などが行うわけですからなおさらのことです。
こういった文字彫刻などのトラブルの要因は、
原寸大にてレイアウトを施した文字や図柄の原稿を
コピーしてお施主様にご提示するか、しないかだけの問題です。
しかし、原寸大にコピーをするとなると、
通常のコピー機ではA3サイズまでしか対応できないため、
当然コピーサービスのお店に足を運ぶ必要があります。
そうするとなれば確かに手間はかかるでしょうが、
この段階ならば少なくとも前述のようなトラブルは、
事前に回避でき、いくらでも修正が可能なはずです。
日本経済はデフレ社会からなかなか脱却できず、
価格競争ばかりが先行しているとは言え、
お墓は代々にわたり長く使っていただくものだけに、
売り手側の都合だけを優先したデザインや設計をしたり、
加工・施工工程をすすめていくのではなく、
常に消費者側にたったお墓づくりが石材店には求められていると思います。
プロの料理人はお客様に料理を提供する際には
食材選びから器の選定、味はもちろんのこと、
盛り付けやもてなしなど、あらゆる面に細心の注意をはらっています。
石材店もお墓づくりもお墓づくりのプロのはずです。
手間ひまをかけてこそ喜んでいただけるお墓ができあがるのです。
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