「大島石墓石」の価格・ランク・品質を徹底解明!(5)日本と中国でつくる大島石墓石の素材の違い
石を採る山、採石場を「丁場(ちょうば)」といいますが、
庵治石の採石場には大きく分けて三つの採石場があります。
一つは庵治町丸山に位置する高松藩御用丁場の流れをくみ、
現在は大久保家所有(株式会社オオクボエンタープライズ)の「大丁場」。
一つは牟礼町にある、大部分が白羽(しらは)神社所有の「野山丁場」。
そして、もう一つが庵治町にあり、主に平井家(湯谷地区)、
奴賀(ぬか)家(松尾地区・馬治地区)所有の「庵治山丁場」です。
ただし、野山丁場、庵治山丁場については、一部個人所有の採石場もあります。
これらの丁場にて庵治石の採石を行っているのは、
2005年現在、採石を休止しているところを含めて50社余りあります。
【年貢】
年貢とは簡単にいいますと、「丁場」の使用料のことです。
50社余りの採石業者のうち、個人所有の丁場を除く大部分の業者は、
所有者(=地主)に対して年貢を支払って採石する権利を得るのです。
実際には採掘しなくても、原石が採れなくても、
また採れた石が仮に売り物にならないような石であり、
事実その石が売れなくても年貢は必要となります。
この部分が庵治石の価格決定を左右する重要なポイントの一つでもあります。
【丁場の維持】
庵治石の丁場を維持してゆくには莫大な費用がかかります。
丁場に続く道の整備から始まって、「みどりの条例」に基づいた採石跡などへの植林、
採石跡の埋め戻し、防火用貯水池や砂防ダム(山からの鉄砲水を防ぐために必要)の管理等々、
多種諸々の管理費用が必要となってきます。
この費用は莫大なもので、すべて採石業者にかかってきます。
【庵治石丁場における採石量の許可】
採石業者は年貢を払って、採石する権利を持っているからといって、
好きなところで好きなように採れる訳ではありません。
丁場の持ち主である地主(=所有者)の許可はもちろんのこと、
採石法に基づき香川県知事の許可が必要になるのです。
許可の種類は、大規模開発・中規模開発・小規模開発といったように、
採掘量と採掘期間の長さで分けられます。
※参考文献:『天下の銘石 庵治石』(谷本竹正氏著)
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
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