コラム
最高の銘石「庵治石」と産地の歴史②
2011年5月26日 公開 / 2014年8月1日更新
~前のコラムからの続きです~
■時代は移り、人や道具は変わっても、伝え継がれた技と誇りは変わらない。
古文書によると、庵治石はすでに平安時代には京都へ送り出されていたらしく、
この頃から石材産地としての地位を得ていたようです。
江戸時代に入って、城づくりが盛んになると、庵治石の採石も盛んに行なわれるようになり、
高松城内部の石壁や桜門の礎石、また大阪城の石垣などにも多くの庵治石が使用されています。
明治時代になると、文明開化とともに庵治石の需要は増加し
、大正時代の第一次世界大戦による好景気で、庵治石材業界は大躍進を遂げることとなります。
戦後の混乱期を経た昭和30年代頃からは、採石や加工における機械化が進み、
磨けば最高の光沢が出るという庵治石の性質がいかんなく発揮されて、
「世界で一番高価な石材」といわれるようになるなど、庵治石材業界は益々の発展を遂げます。
今日、庵治石は、その素晴らしい石質と優れた加工技術によって、世界的にも高い評価を得ています。
香川県・高松市にある高野山真言宗・弘憲寺(こうけんじ)境内に建つ五重塔『平和塔』は「庵治石」で作られ、
高さ16m、土台石の広さは八畳敷、第一層の屋根の広さは畳七枚分あり、石の五重塔としては日本最大である。
戦争犠牲者の慰霊塔として、平和祈願のために昭和25年に建てられました。
~つづく~
「庵治石」について詳しくはこちらまで
http://www.daiichisekizai.com/choose_stones/2010/01/entry_692/
神戸の「お墓のプロ」、(株)第一石材・能島孝志の神戸新聞取材記事はこちら!
http://mbp-japan.com/hyogo/daiichisekizai/
神戸・兵庫・阪神間の“いいお墓づくり”は「和型墓石」から「デザイン墓石」まで第一石材へ
http://www.daiichisekizai.com/
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