白銀の輝き「庵治石中目」

能島孝志

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「庵治石」の産地は香川県・高松市の東、
庵治町と牟礼町の境、庵治半島のほぼ中心に位置します。

庵治町久通(くず)、牟礼町久通というように
町境の久通集落の少し庵治に入った所に
御用石という丁場がありました。

高松のお殿様御用達の石を出した所ですが、
このあたりが「大丁場(おおちょうば)」で、
今でも庵治産地の中心となっています。

「庵治石」の採石丁場には、
約50事業所ほどの丁場がありますが、
中でも最良質の「庵治石細目」「庵治石中目」が
産出されているのは「大丁場」からです。

庵治石の中の庵治石…それは大丁場の石のことです。

「庵治石」の特徴は、風雪に耐える堅い石質、
優美な光沢ときめの細かな石肌です。

花崗岩の主成分は石英、長石、雲母ですが、
「庵治石」は、これらひとつ一つの結晶が小さく、
正確には「細粒黒雲母花崗岩」に分類されます。

花崗岩に含まれる長石、石英には数々の色があるため、
桜御影といった淡紅色の石もありますが、
「庵治石」ではそれが薄い青色になります。

また、少量の白雲母が混ざっており、
「庵治石中目(ちゅうめ)」は
黒雲母の粒がさらに小さく少ないため、
「庵治石細目」よりは白く見え、
銀粉を吹いたような輝きを見せるものもあります。

石英、長石、雲母などの結晶が小さく、
その結合がち密なために、
他の御影石に比較して硬いことも特徴の一つです。

水晶と同じ、硬度7の硬さにより、
細かな部分にわたる細工が可能であり、
結晶結合がち密なため、水を含みにくく、
風化・変色にも強く、幾世代にもわたり
美しさを保っているのが大丁場の「庵治石中目」です。

当社墓石ショールームでは、庵治石中目の最高峰、
大丁場・寺島石材産「庵治石中目」を展示中。
一見の価値ある「庵治石」。ぜひ一度ご覧ください。

【石材物性データ】
・見掛け比重   2.66t/㎥
・吸 水 率    0.1% 
・圧縮強度    147N/m㎡ 
・岩石分類     花崗岩

※参考資料 庵治・大丁場の石(庵治大丁場の会発行)

平成21年度 秋の『神戸市営墓地募集』については
http://www.daiichisekizai.com/boshu/
「庵治石」のことなら第一石材まで
http://www.daiichisekizai.com/stones/#1

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能島孝志(1級お墓ディレクター)

株式会社第一石材

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