コラム

今後住宅ローン長期固定金利はどうなる？

2014年7月10日公開 / 2019年10月3日更新

コラムカテゴリ：お金・保険

住宅ローンには固定金利と変動金利があります。
※詳細は「「固定金利」と「変動金利」って？」をご確認ください。

最近、長期固定金利が上昇するのではないか、と心配する声が上がっています。固定金利は国債の利回りと連動しています。
※詳細は「住宅ローン金利が高くなる？」をご確認ください。

では、国債の利回りはどうしたら上がるのでしょうか。

「住宅ローン金利が高くなる？」でもご案内しましたが、国債を買う人が少なくなると、国債の価格を下げないと買ってもらえなくなるので、売買価格が下がります。国債の価格は固定されているため、額面で売れば、利益が多くなり利回りが上がるのです。

それでは、どうしたら国債を買う人が少なくなるのでしょうか。１つは、国債より儲かる投資先があれば、国債が売れなくなります。例えば、景気が良くなり株価が上がると、株を買った方が儲かると考える人が増えます。すると、投資先に国債を選ぶ人が少なくなります。

また、国債は国が発行している債権なので、国の信頼度が低くなるとその国の国債の人気が無くなり、国債は売れなくなります。

今日本で一番国債を保有しているのは、日銀です。日銀はご存知の通り、紙幣を発行する日本の中央銀行です。基本的に日銀が国債を直接購入するのは禁止されていますが、国債を購入したらすぐに日銀に転売するケースもあり、直接購入に近い状況にあります。
この状況は、日銀が国の借金の肩代わりをしているとみなされ、信用を失ってしまう可能性もあるのです。

そして国債が売れなくなると、国債の利回りが上がり、住宅ローンの長期固定金利が上昇する可能性が懸念されています。

しかし一方では、国債の利回りの上昇は一時的なものと考え、住宅ローン等の金利が上がる心配はない、と考える方もいます。

今後の金利状況を断言することはできませんが、現在借換え等を考えている方は、早めに検討してみるといいかもしれませんね。

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