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立場によって変わる“配偶者(扶養)控除見直し”の見方

2014年8月18日 公開 / 2023年5月22日更新

テーマ:税金 扶養  配偶者 控除

コラムカテゴリ:お金・保険

以前から配偶者控除については様々な議論がされてきました。先日官房副長官がテレビで「働くか、育児等をするかという選択に中立的でない制度があるとの指摘も受けており、見直していきたい」と発言し、ますます現実化してきましたね。

現在配偶者(扶養)控除、と言われるものには所得税控除に関する「103万円の壁」(詳細は「103万円の壁って何?」をご覧ください。)と社会保険の扶養に関する「130万円の壁」(詳細は「社会保険の扶養に入る、ということ」をご覧ください。)の2つがあり、この金額の引下げや撤廃等について議論されています。

実は先日、気心の知れた友人とこの「控除」について話し合う機会がありました。うちお二人は40代の女性で一人は既婚、一人は独身ですが、バリバリ仕事をしているキャリアウーマンです。

お二人のお話を要約すると、「現状は扶養に入っている人の保険料を、働いている人が肩代わりしている」「今の“壁を意識した働き方”だと不当に安い給料しかもらえない。壁がなくなることによって正当な報酬をもらうべき」等々。今までこのような意見を直に聞いたことがなかったので、少し驚きました。

反対に、扶養控除を受けている立場に立つと、「実質的な増税」ともとらえられる今回の見直し。社会保険の面から見ても、負担増は否めません。しかし扶養でいるよりも、ご自身が社会保険に加入することにより、将来の年金等の金額も変わってきますので、見直しにより扶養から外れることが必ずしも“損だ”とも言い切れないものがあります。 が、将来的に多くのお金をもらえるとしても、今現在手元に残るお金が少なくなる方がキツイ、と感じる方も多いのも現状だと思います。

何らかの変化があれば、立場によりとらえかたが違うのは当然です。“働いても生活保護を受けている人より手取りが少ない”という世の中が正しいのかどうか、と考えると、“労働に見合った正当な報酬をもらい当然税金を払う”という友人の言うことも尤もだとうなずけます。

両者が納得いくような方向に行くのは難しいと思いますが、弱者にも優しい見直し策になってほしいものだと私は思っています。

実はその後友人の一人から連絡が来ました。ご自身のお母様と「扶養控除」についてお話ししたところ、「大変なのよ!」と怒られたそうです(笑)。こういう問題は、ご家族でも考え方が違うということですね。


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佐々木茂樹

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佐々木茂樹(ファイナンシャルサービス株式会社)

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