魚類の摂取で子供の認知力改善?
ダークチョコは視力も改善?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘ダークチョコは視力も改善?’という報告です。
ダークチョコレートは、短期間の血流改善や、気分および認知機能を改善するが、視機能に対する影響はほとんど知られていない。米国・University of the Incarnate Word Rosenberg School of Optometryの研究者らは、無作為化試験の結果、ダークチョコレートはミルクチョコレートと比較し、摂取2時間後のコントラスト感度と視力を有意に改善したことを報告した。著者は「これらの効果の持続期間や日常臨床での影響については、さらなる検討が待たれる」とまとめている。
研究グループは、視力ならびに大きい文字と小さい文字のコントラスト感度に対する短期効果をダークチョコレートとミルクチョコレートの摂取で比較する目的で無作為化試験を行った。病理学的な眼疾患のない30例(男性9例、女性21例、年齢[平均±SD]26±5歳)に、ダークチョコレートとミルクチョコレートを別個に食べてもらい、1.75時間後に視力および大きい文字と小さい文字のコントラスト感度をそれぞれ測定し、比較した。
主な結果は以下のとおり。
・小さい文字のコントラスト感度は、ダークチョコレート摂取後1.45±0.04、ミルクチョコレート摂取後1.30±0.05で、ダークチョコレート摂取後のほうが有意に高かった。
・大きい文字のコントラスト感度(同上)は、ダークチョコレート摂取後2.05±0.02、ミルクチョコレート摂取後2.00±0.02で、ダークチョコレート摂取後のほうがわずかに高かった。
・視力も、ダークチョコレート摂取後-0.22±0.01、ミルクチョコレート摂取後-0.18±0.01で、ダークチョコレート摂取後わずかに改善した。
・すべての検査結果を合わせた複合スコアは、ダークチョコレート摂取後のほうが、ミルクチョコレート摂取後より有意な改善を示した。
最近、いわゆるカカオポリフェノールを多く含むダークチョコレートが注目されてきていますが、視力の改善効果もあるというのは少し驚きでした。ただ、くれぐれも食べ過ぎには注意が必要です(笑)