- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
健康的な生活習慣で10年長生き?
2018年5月22日
健康的な生活習慣で10年長生き?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘健康的な生活習慣で10年寿命延長?’という報告です。
米・Harvard T.H. Chan School of Public Healthの研究者らは、2つの全国調査の参加者を対象に健康的な生活習慣が米国人の健康と寿命に及ぼす影響を検討した結果を発表した。健康的な5つの生活習慣を継続した人は、これらの生活習慣を継続しなかった人よりも10年以上寿命が延長したという。同研究者らは、1980~2014年Nurses' Health Studyに参加した女性7万8,865人と1986~2014年Health Professionals Follow-up Studyに参加した男性4万4,354人を対象に、健康的な生活習慣と死亡との関係を検討した。
健康的な5つの生活習慣は①健康的な食習慣(野菜、果物、ナッツ、全粒穀物、多価不飽和脂肪酸、ω3脂肪酸は1日の推奨量を摂取、赤身肉・加工肉、糖添加飲料、トランス脂肪酸、ナトリウムの摂取量を制限)②禁煙③1日30分以上の中等度~強度の身体活動④正常体重の維持(BMI18.5~24.9)⑤適度の飲酒(女性5~15g/日、男性5~30g/日)―の遵守とし、各項目を1点として合計(低リスクライフスコア)を算出した。糖尿病、がん、心筋梗塞などの家族歴を含む交絡因子の情報も入手した。
低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群の危険率は全死亡が0.26倍、がん死が0.35倍、心血管疾患死が0.18倍だった。 5つの低リスクライフスタイル因子を1つも遵守しなかった場合、女性の平均寿命は79.0歳、50歳時の平均余命は29.0年、男性ではそれぞれ75.5歳、25.5年と推測された。一方、5つの低リスクライフスタイル因子を全て遵守した場合、女性では93.1歳、43.1年、男性では87.6歳、37.6年と推測された。低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群の50歳時における平均余命は、女性で14.0年、男性で12.2年延長した。
同氏らは、「米国成人では健康的な生活習慣を行うことにより若年死を著しく減少させ、平均余命を延長できることが分かった。健康的な食品の流通や社会環境を整備するための政策を強化し、健康的な食習慣や生活習慣を支持、促進を図ることで、米国と他の先進国との平均余命の差を縮められる可能性がある」と述べている。
これは英国でのデータではありますが、長寿国日本でも当然当てはまるデータだと思われます。まあ、ただ長生きすればいいというものでもないかも?知れませんが、健康で長生きするためには上述の5つは実践する価値のある事柄ばかりと思われます。
関連するコラム
- 5つの生活習慣で健康長寿延伸? 2017-07-21
- 高齢入院患者は一日900歩以上でADL上昇? 2017-01-04
- カロリー制限で寿命延長? 2017-06-22
- 周りが笑うと自分も健康に? 2017-06-27
- 幸福で健康に過ごすための5つのライフスキルとは? 2017-04-24
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。