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健康的な生活習慣で10年長生き?

佐藤浩明

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テーマ:長生きの秘訣

健康的な生活習慣で10年長生き?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘健康的な生活習慣で10年寿命延長?’という報告です。

米・Harvard T.H. Chan School of Public Healthの研究者らは、2つの全国調査の参加者を対象に健康的な生活習慣が米国人の健康と寿命に及ぼす影響を検討した結果を発表した。健康的な5つの生活習慣を継続した人は、これらの生活習慣を継続しなかった人よりも10年以上寿命が延長したという。同研究者らは、1980~2014年Nurses' Health Studyに参加した女性7万8,865人と1986~2014年Health Professionals Follow-up Studyに参加した男性4万4,354人を対象に、健康的な生活習慣と死亡との関係を検討した。

 健康的な5つの生活習慣は①健康的な食習慣(野菜、果物、ナッツ、全粒穀物、多価不飽和脂肪酸、ω3脂肪酸は1日の推奨量を摂取、赤身肉・加工肉、糖添加飲料、トランス脂肪酸、ナトリウムの摂取量を制限)②禁煙③1日30分以上の中等度~強度の身体活動④正常体重の維持(BMI18.5~24.9)⑤適度の飲酒(女性5~15g/日、男性5~30g/日)―の遵守とし、各項目を1点として合計(低リスクライフスコア)を算出した。糖尿病、がん、心筋梗塞などの家族歴を含む交絡因子の情報も入手した。

 低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群の危険率は全死亡が0.26倍、がん死が0.35倍、心血管疾患死が0.18倍だった。 5つの低リスクライフスタイル因子を1つも遵守しなかった場合、女性の平均寿命は79.0歳、50歳時の平均余命は29.0年、男性ではそれぞれ75.5歳、25.5年と推測された。一方、5つの低リスクライフスタイル因子を全て遵守した場合、女性では93.1歳、43.1年、男性では87.6歳、37.6年と推測された。低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群の50歳時における平均余命は、女性で14.0年、男性で12.2年延長した。

 同氏らは、「米国成人では健康的な生活習慣を行うことにより若年死を著しく減少させ、平均余命を延長できることが分かった。健康的な食品の流通や社会環境を整備するための政策を強化し、健康的な食習慣や生活習慣を支持、促進を図ることで、米国と他の先進国との平均余命の差を縮められる可能性がある」と述べている。

これは英国でのデータではありますが、長寿国日本でも当然当てはまるデータだと思われます。まあ、ただ長生きすればいいというものでもないかも?知れませんが、健康で長生きするためには上述の5つは実践する価値のある事柄ばかりと思われます。

18.5.21 夕焼け

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佐藤浩明
専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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