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コラム
笑いは百薬の長?
2016年12月16日
笑いは百薬の長?
おはようございます。さとうクリニックの佐藤です。今朝は「笑いは百薬の長?」という報告です。
笑い過ぎて顎が痛くなった、むせた、おなかがよじれるかと思った...誰もが経験あると思います。笑うことは意外にも筋肉を使っているようです。このたび、声を出して笑うことが多い人ほど嚥下機能が低下しにくいとする疫学研究の結果が、大阪大学などの研究グループによって報告されました。そのメカニズムの1つとして、笑うことが嚥下に必要な筋肉(舌、口の周り、首など)のトレーニングになっていると考えられるそうです。
2011年以降、肺炎は日本人の死亡原因の第3位となりました。肺炎にかかる人の多くは高齢者であり、原因の大半は誤嚥性肺炎といわれています。超高齢社会に突入した日本において、誤嚥性肺炎予防のための対策は不可避と考えられます。笑うことで嚥下機能が維持され、誤嚥性肺炎の予防につながれば、こんなにハッピーなことはないでしょう。
笑うことが健康に及ぼす効果については、他にもさまざまな報告が見られます。例えば、ナチュラルキラー細胞を活性化させて免疫力を高める、2型糖尿病患者の食後高血糖の上昇を抑制する、アトピー性皮膚炎患者のアレルギー反応による皮膚反応を減弱させるなど。笑いに関する研究の、今後の展開にも期待したいところです。
ただ、一人暮らしのお年寄りなどでは、「どうやって笑っていいのか分からない」「笑う機会が少ない」「そもそも笑うことは好きでない」という人も少なくない可能性もあります。これだけ笑うことが健康にいいわけですから、高齢者が笑う機会を増やすことも、公衆衛生上の重要な課題となるのかもしれません。
笑いじわなどという言葉もありますが、日頃から笑いの多い生活をなされている方はお顔も非常に柔和になるのでは?と思うことも患者さんを診ていて思います。日常生活に笑いの少ない患者さんは顔にもそれが表れてしまうのかも?知れませんね!
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