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女性が脳卒中リスクが高いのはなぜ?

佐藤浩明

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テーマ:脳卒中リスク低減には?

女性が脳卒中リスク高いのはなぜ?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘女性が脳卒中発症リスクが高いのはなぜ?’という報告です。

 女性は男性と比べて脳卒中を発症するリスクが高いことが分かっているが、女性の中でも特にそのリスクが高い人にはどのような特徴があるのだろうか。米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究者らは、これまでの研究論文のレビューに基づき女性の脳卒中リスクを高める因子を特定し報告した。同氏らによると、米国では脳卒中の年間発症者数は女性が男性を5万5,000人上回る。しかし、女性は男性と比べて脳卒中リスクが高く、死亡率も大幅に高いことはあまり知られていないという。

 同氏らは今回、なぜ女性は男性と比べて脳卒中リスクが高いのか、どのような要因が女性の脳卒中リスクを上昇させているのかを調べるため、女性に特徴的なさまざま因子と脳卒中リスクとの関連について検討した複数の研究データを収集し、分析した。その結果、女性の脳卒中リスクに強く関連する複数の因子が浮かび上がったという。

 そのリスク因子とは、「初経が早い(10歳未満)」「閉経が早い(45歳未満)」「デヒドロエピアンドロステロン(DHEAS、男性ホルモンの一種)の分泌量が少ない」「避妊用ピルの使用」「更年期障害に対するホルモン補充療法(経口エストロゲン製剤)」「妊娠中/周産期」「妊娠糖尿病」「妊娠中の高血圧/妊娠高血圧腎症」などだった。

 同氏は「これらのリスク因子がある女性は珍しくないが、このうち1つあるいは2つ以上の因子があったとしても、実際に脳卒中を発症する女性は極めて少ない」と強調。ただし、医療従事者に対しては「こうしたリスク因子がある女性は注意深く経過を観察すべき」とした上で、「本人にもリスクが高いことを認識してもらい、高血圧リスクを低下させ脳卒中を予防するために健康的な生活習慣を身につけるよう促すことが望ましい」と助言している。

 女性は基本的に女性ホルモンに守られているのですが、逆にそのホルモンのせいで脳卒中のリスクが高まるというのはh皮肉な様な気がしますが、気をつける必要はありそうです。

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専門家

佐藤浩明(内科医)

さとうクリニック内科・消化器科

患者さんに寄り添う医療体制で、「経鼻内視鏡検査」に取り組み、内科・消化器疾患の徹底した検査と治療を行います。信条の「人と、地域と向き合う医療」という姿勢を守り、より高い専門性をもって地域に貢献します。

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