チョコ好き女性は脳卒中になりにくい？

2017年3月30日

テーマ：脳卒中リスク低減には？

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：糖尿病　食事、糖尿病　症状、糖尿病　予防

チョコ好き女性は脳卒中になりにくい？

おはようございます。福島市さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「チョコ好き女性は脳卒中になりにくい？」という報告です。
チョコレート摂取は心臓血管に有益な効果をもたらす可能性があるが、前向き研究でのエビデンスは少ない。今回、わが国の大規模研究であるJPHC study（主任研究者：国立がん研究センター津金昌一郎氏）において、チョコレート摂取と脳卒中リスクの関連を前向きに調査したところ、女性でのみ有意な逆相関を支持する結果が報告された。
本研究では、1995年および1998年のベースライン時に、心血管疾患・糖尿病・がんではなかった44～76歳の男性3万8,182人と女性4万6,415人を、それぞれ2009年および2010年末まで追跡調査した。138種類の飲食品を含む自記式食物摂取頻度調査法を用いて、各参加者のチョコレート摂取に関するデータを入手した。また、チョコレート摂取に関連する脳卒中の危険率を推定した。
　主な結果は以下のとおり。
・追跡期間中央値12.9年で、脳卒中の発症が3,558件にみられた（脳梗塞2,146件、出血性脳卒中1,396件）。
・年齢・体格指数(BMI)・ライフスタイル・食事摂取量・他の危険因子の調整後、女性において、チョコレート摂取が脳卒中リスク低下に有意に関連していた（危険率：0.84倍）。
・男性における関連は有意ではなかった（危険率：0.94倍）。
・上記の関連性は、男女とも、脳卒中のサブタイプで同様であった。

男性ではあまり関係がないというところがみそでしょうか（笑）最近、ブラックコーヒーのお伴にチョコを食べている私としては少し残念ではありますが...
　　　　　　

　我が家の庭の梅...少しずつではありますが、つぼみも膨らんできたている様です！