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佐藤浩明

消化器内科専門医で「内視鏡検査」のプロ

佐藤浩明(さとうひろあき) / 内科医

さとうクリニック内科・消化器科

コラム

納豆摂取で脳卒中予防?

2017年3月3日

テーマ:脳卒中リスク低減には?

コラムカテゴリ:医療・病院

納豆摂取で脳卒中予防?

おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は「納豆摂取で脳卒中予防?」という報告です。
 納豆をふだんよく食べる人はそうでない人に比べ、脳卒中で亡くなるリスクが約3割低いとする調査結果を岐阜大のチームがまとめ、米国の臨床栄養学の雑誌で報告した。納豆に含まれ、血管が詰まるのを防ぐ作用がある酵素などがかかわっている可能性がある。
 岐阜県高山市に住む男女約2万9千人について、1992年に健康状態や食習慣などを尋ね、16年後の生死や死因を確認。納豆をふだん食べる量に応じて四つのグループに分け、死亡リスクとの関係を調べた。
 調査期間中に、677人が脳卒中で亡くなっていた。年齢のほか、喫煙状況や運動習慣などが影響しないように考慮して計算すると、納豆を最も多く食べていたグループ(1日あたり7グラムほど)の脳卒中による死亡リスクは、納豆をほとんど食べないグループより32%低かった。心筋梗塞などで亡くなるリスクも下がる傾向がみられた。
 最も多く食べたグループの摂取量は、35グラム入りパックなら週1~2回食べるペース。納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素には血栓を防ぐ作用があることで知られる。ただ、豆腐やみそなど納豆以外の大豆食品からとったたんぱく質でみても、多くとると心筋梗塞による死亡リスクが下がる傾向があった。研究チームの研究者は「脳卒中や心筋梗塞を防ぐ効果は、納豆以外の大豆食品でも期待できる。ふだんの食事に幅広く取り入れてほしい」と話す。
 今までも納豆を含めた味噌などの大豆食品の有用性は報告されています。しかし、一方では納豆を多く摂る県民である福島県での脳卒中や心筋梗塞の発症は多いという事実もありますので...必ずしもの納豆を摂取するから脳卒中になりにくいということは一概には言えないのだろうとは思います!  
       
17.3.1 卒業式
 昨日は長男の大学の卒業式。もしかすると子供達の卒業式へは初参加かも?知れません。少しだけ感動をもらえた卒業式でした!

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