- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
リバウンドしない減量法とは?
2017年8月10日
リバウンドしない減量法とは?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘リバウンドしない減量法とは?’というお話です。
肥満者においてリバウンドを避ける減量法としてどのようなものが考えられるであろうか。私は3つの方法に可能性があると考えている(一部、夢見ている)。
①肥満手術:強化内科療法に比べて、胃バイパス術、胃袖状切除術のいずれも体重およびHbA1cが良好に推移していた。糖尿病や肥満の寛解とも呼べるような状況を一定の患者にもたらし、安定させていることを考えれば、肥満手術は今後、ますます重要な治療選択肢となるであろう。
②緩やかな糖質制限食(ロカボ)
空腹を我慢させるタイプの食事法(カロリー制限食など)では、いずれ患者は我慢し切れずに元の生活に戻ってしまい、リバウンドが必須となろう。最初から満腹になることを許容しつつ体重を減量できる食事法がよい。世界的に見れば他にも選択肢はあるかもしれないが、日本人でのデータがきちんとあるのは緩やかな糖質制限食(ロカボ)である。北里研究所病院で緩やかな糖質制限食指導を受けた200例を連続的に登録して3年の経過を追った治療成績について見てみると、2年目から3年目で肥満者の体重は当初の体重から減量されたままで一定である。
③プレバイオティクス
正直、最近のなんでもかんでも腸内細菌叢で物事を考える風潮には若干の抵抗感があるのだが、肥満手術も腸内細菌(および胆汁酸)に影響を与えるし、糖質制限食でも腸内細菌に影響を与える可能性がある。また、実際の体重のリバウンドもフラボノイドを分解する腸内細菌に影響されることを示す論文も発表されている。となれば、なんらかのプレバイオティクス食品によってリバウンドが予防できたらよいなと夢見るところである。
*北里研究所 山田悟先生の文章を抜粋し、一部改変
日本ではあまり行われてはいませんが、欧米では高度肥満の方に対しての肥満手術はそれなりの効果はありそうです。しかし、基本はあくまでも食事療法でしょうから上記で述べられているようなと緩やかな糖質制限が一番有効なのでしょうが、かなりの時間はかかるものと思われます。将来的には上記の腸内細菌叢に関連した何らかの方法で減量出来る様になる可能性は否定出来ませんが、まだまだ先のことであるのは言うまでもありません(笑)
関連するコラム
- 最も効果的な食事療法とは? 2018-02-02
- ダイエットには低糖質でも低脂肪でも同じ? 2018-02-26
- 日没後は魔の時間? 2018-02-12
- ダイエットしても直ぐにリバウンドするのは? 2018-02-24
- 最良の減量法は何? 2018-03-16
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。