その説明、もう「誤解」じゃなくて「説得」です。

鎌田千穂

鎌田千穂

テーマ:心のあり方のヒント

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「いや、違うんです。」
誤解された。

だから説明する。

「そういう意味じゃなくて。」
まだ伝わらない。

もう一度説明する。

「だからですね。」
さらに説明する。

・・・気づけば、
一言の誤解に、前史がついている。

( ̄▽ ̄;)

最初は、
そんなに話すつもりじゃなかった。

「分かってほしい」は、話が長くなる

人は、分かってほしい。

自分の気持ち。
自分の考え。
なぜ、そうしたのか。
悪気がなかったこと。

だから説明する。

「こういう事情があって。」
「その前に、こういうことがあって。」
「実は、昔からそういうところがあって。」


・・・一言の説明に、過去がぞろぞろついてくる。

そして、

相手が、
「でも、私はそう受け取った。」と言う。

「いや、だから違うんです。」
また説明する。

「そういう意味じゃなくて。」
さらに説明する。

・・・最初は、
「分かってほしい。」
だったはず。

なのに、
いつの間にか、
「分かってください。」に進化。

そのうち、
「分かれ。」に変化する。

人間、お願いの変化が早い。

誤解を解くはずが、人生の釈明になる

たとえば、

「返信が遅れてごめんなさい。」

これだけだったはず。

ところが、

「仕事が忙しくて。」
「その前の日も寝不足で。」
「最近ちょっと色々あって。」
「そういえば去年も……。」

……返信の話に、去年を連れてこなくていい。

誤解を解いているはずが、
人生の事情説明になっている。

しかも、
説明している本人は真剣。

聞いている側は、
「そこまででは……」と思っている。

・・・でも言えない。

結果、説明会だけが予定時間を超えていく。

「分かってほしい」の中に、別の気持ちも混ざる

「私は、そんなつもりじゃなかった。」

そう。

分かってほしい。
悪意がなかったこと。
ちゃんと理由があったこと。

でも、
その奥に、
ほんの少しだけ、

「私を悪いことにしないで。」

も入っています。

さらに言うと、
「できれば無罪にしてください。」

まで入っている。

( ̄▽ ̄;)

だから、
相手が納得しないと、
また説明する。

「いや、そうじゃなくて。」
「本当はこうで。」
「だから私は……。」

気づけば、
誤解を解くというより、

自分の弁護をしている。

相手の頭の中は編集できない

こちらは、
「心配した。」

相手は、
「干渉された。」

こちらは、
「正直に言った。」

相手は、
「冷たい。」

こちらは、
「助けたかった。」

相手は、
「余計なお世話。」

同じ言葉でも、
受け取り方が違う。

人は、
自分の経験や価値観を通して、
言葉に勝手な字幕をつけます。

こちらが、
「この字幕でお願いします。」
と言っても、

字幕担当は相手です。

だから、
どれだけ説明しても、
相手がどう受け取るかまでは、
こちらの仕事ではない。

他人の頭の中まで、面倒を見なくていい

誰かに誤解された。
嫌われた。
評価されなかった。

すると、
「私が悪かったのかな。」と考える。

もちろん、
自分に非があるなら、

謝ればいい。
直せばいい。

でも、
相手がどう思ったかまで、
全部自分の責任にしなくていい。

だって、
他人の頭の中まで、自分の担当業務ではありません。

しかも、
時間外手当も出ない。

なのに夜になると、
「あの言い方、まずかったかな。」と脳内残業。

……働きすぎだよね。

分かってもらおうとすると、自分が忙しくなる

「どう思われたかな。」
「ちゃんと伝わったかな。」
「嫌われてないかな。」

相手の反応を気にしていると、
自分の気持ちより、
相手の感想が気になってくる。

そして、
自分がどうしたいかより、
「どう見えるか」のほうが大事になる。

自分の人生なのに、
観客席を見ながら演技する。

拍手が少ないと、
演目変更。

反応が悪いと、
脚本修正。

……それって誰の人生ですか?

伝えるところまでが、自分の仕事

誤解されたら、説明する。

必要なら謝る。
間違っていたら直す。

そこまでは、
自分にできること。

でも、
その先まで、

「分かって!」

と追いかけなくていい。

伝えた。
説明した。

それでも、
「私はそう思う。」
と言われた。

だったら、
「そう受け取ったんですね。」
で終わっていい。

そもそも、
伝えることと、納得させることは別のお仕事だから。


「分かってもらえない」を、自分の採点表にしない

誤解された。
だから、自分が悪い。

嫌われた。
だから、自分に価値がない。

評価されなかった。
だから、自分はダメ。

……一個の出来事から、
人生全部を採点しなくていい。

テスト一問間違えただけで、

「人生、赤点でした。」

まで行かなくていい。

相手には、
そう見えた。

それだけ。

自分には、
自分から見た自分がいる。

そこまで、
他人の評価に渡さなくていい。

分かってほしい。でも、分からせなくていい

分かってほしい。
もちろんです。

誤解されたくない。
できれば、ちゃんと伝わってほしい。

でも、
全員に分かってもらうことまで、
自分の仕事にしなくていい。

伝える。
説明する。
謝る。
必要なら直す。

そこまで。

その先は、
相手の領域。

分かってもらえないこともある。
誤解されることもある。

とはいえ、
誰かに分かってもらうために、
毎回、人生の添付ファイルを送らなくていい。

( ̄▽ ̄;)

「私はこういうつもりでした。」
そこまで伝えた。

あとは、
相手がどう受け取るか。
そこまで追いかけたら、
「説得」という押し付けに進化する。

一番勿体ないのは、
分かってもらおうとして、
自分が疲れ果てること。

たまには、
「まあ、そう思うなら、それでいいか。」
くらいで、話を終わらせる方がいい。

そのほうが、人間関係ってのは続きます。

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鎌田千穂
専門家

鎌田千穂(産業カウンセラー)

Chi-ho’s studio

組織課題を広い視野で捉え、主体性を持った思考と行動力、公私の均衡を図る自律型人材育成を行うこと。分析・統計による業務改善の解決策を示し、個人の悩みを解き放ち、企業の繁栄に繋げることが専門です。

鎌田千穂プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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