「返信不要です」なのに終わらないやり取りの不思議
朝、パンを焼く。
ハチミツをかける。
おいしい。
幸せ。
ところで、
スプーン一杯のハチミツ。
ミツバチ一匹が、
一生かけて集める量だそうです。
……つまり
ミツバチの生涯年収を、
トースト一枚で使い切っています。
( ̄▽ ̄;)
「完成品」しか見ていない
スーパーへ行く。
野菜が並んでいます。
魚もあります。
お肉もあります。
全部きれい。
全部おいしそう。
でも、
その途中は見えません。
土。
雨。
太陽。
虫。
育てた人。
運んだ人。
並べた人。
食卓へ届くまでの物語は、
値札を付けられた瞬間に、
記憶から蒸発して宇宙へ旅立ちます。
「当たり前」のラベル
蛇口をひねる。
水が出る。
スイッチを押す。
電気がつく。
ご飯が並ぶ。
毎日見ると、
人間の脳は勝手に、
「最初からそこにありました。」
というラベルを貼ります。
当たり前。
便利な言葉です。
でも、
そのラベルを貼った瞬間、
感謝まで一緒に梱包されて、
どこかへ発送されます。
……とはいえ、届いた試しはありません。
( ̄▽ ̄;)
忘れる才能だけは超一流
人間は、
忘れるのが得意です。
苦労。
努力。
時間。
そして、
見えない命。
「ありがとう。」
は、時間が経つと薄れます。
まるで、
スマホの充電が1%ずつ減るように。
でも、
「当たり前。」
だけは、
フル充電のまま残ります。
なんとも都合のいい仕様。
今日の人間バグ
「いただきます。」
あれは、
"見えなくなったものを思い出してください"という再通知
なのかもしれません。
私たちは、
食べ物だけじゃなく、
誰かの時間も、
誰かの努力も、
自然の恵みも、
毎日いただいて生きています。
……そう思いながら、
今日も私は、
ハチミツをたっぷりかけました。
ミツバチのみなさん。
本当にありがとうございます。
とはいえ、きっと明日も、
「いただきます。」
と言って、
3秒後には、
スマホを見ていると思います。
( ̄▽ ̄;)



