頑張り屋さんがくれる勇気と励まし
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
チホズスタジオは福岡市に拠点を置き、オンラインや訪問をあわせた産業カウンセリングを実施。
他にも実施していることは
- 産業カウンセリング及びコンサルティング。
- 人材育成の仕組みづくりのための自発的行動を促す教育研修。
- 「業務改善・組織変革」の企画提案実施。
- チホズ文字分析による人材分析及び提案。
3月は「自殺対策強化月間」ですね。
この月は、自殺という重いテーマに向き合いながらも、誰もが孤独を感じず、自分の気持ちを大切にできる環境づくりを目指す大切な機会です。
今回は南さつま市の市報に、「幅広い世代に向けたメンタルヘルス対策」をテーマにしたコラムを執筆。
南さつま市 市報 令和7年3月6日発行
誰もが孤独を感じず、安心して悩みを相談できる社会づくりを目指す取り組みが進められています。
市報を通じて「幅広い世代に向けたメンタルヘルス対策」をテーマにしたコラムを執筆。
このブログでは、その一部を皆さんと共有しながら、心のケアと周囲の関わり方、その中で感じた「寄り添い」と「支援のつなぎ方」の大切さについて。
私たちにできる小さな一歩について目を向けます。
悩みに寄り添う:安心して声を上げられるために
「こんな悩みを相談してもいいのかな?」そんなふうに迷う方は少なくありません。
ですが、どんな悩みであっても、相談することはとても大切な行動。
私たちが発信する「話していいんだよ」というメッセージが、小さな背中をそっと押すことにつながるかもしれません。
寄り添い、安心を届ける:最初の一歩
悩みを抱えた人にとって、「話すこと」は大きなハードルであることも多々。
そんなとき、
「どうしたの?」
「話を聞くよ」
といった、ちょっとした声かけが、安心感を与える第一歩になります。
私達にできることの始まりは「一人じゃない」という気持ちが伝わることが支援の始まりです。
気付いて、支えて:ゲートキーパーとしての役割
ゲートキーパーとは、周囲で困っている人に気付き、必要な支援へつなげる役割を担う人のことです。
「元気がないね?気になることでもあるの?」と声をかけることが、想像以上に力になることがあります。
一人ひとりが少し意識を持つだけで、つながりを感じられる場が増えるのではないでしょうか。
支え続けるために:権限委譲の勇気
寄り添いながら支える中で、悩みの深さや状況によっては、自分だけで対応するのが難しいケースも出てきます。
そんなときに大切なのが「心の専門家や心の窓口へ権限委譲」をする勇気。
専門家や相談窓口への橋渡しをすることで、悩む人が適切なサポートを受けられる道が開けます。
例えば、
「信頼できる相談窓口があるよ。一緒に連絡してみない?」
「こういう専門家がいるから、力を借りてみない?」
という会話が大事。
どういったところに聞いてみたら良いのかわかると行動しやすいことも。
相手が一歩を踏み出しやすくなります。
こういったことは、相手も自分も大切にするために必要なこと。
ゲートキーパーが相手の悩みを背負う責任を感じるように深みにハマってはいけません。
より良い支援につなげるための最善の選択です。
支える人自身も、支えられることを意識する
ゲートキーパー自身も、全てを抱え込まず、周囲と支え合いながら役割を果たすこと。
自分の限界を知り、無理をせず専門家や仲間に頼ることで、長期的に支援を続ける基盤ができます。
一人で抱え込まないことで、より多くの人を支えることが可能になります。
それぞれの世代が抱える悩みに応じた支援を
若い世代は学業や人間関係、中年世代は仕事や家庭、高齢世代は孤独や健康といった具合に、世代ごとに抱える悩みは異なります。
そのため、それぞれに合ったセルフケア方法や支援策を知ることも大事。
南さつま市でのコラムでは、こうした視点を取り入れ、南さつま市の取り組みを交えて、日常で実践できる具体策になっています。
この記事が、それぞれの世代の方に少しでも役立つものであれば嬉しいです。
終わりに
3月の「自殺対策強化月間」は、私たち一人ひとりができることに目を向ける貴重な機会。
私たち一人ひとりの小さな行動が、安心できる社会を作るための大きな一歩になります。
「寄り添い」と「つなぐ力」を大切にしながら、誰もが笑顔でいられる未来を目指して共に進んでいきましょう。