信頼と成長:人材育成の8つの条件を探る 後半
産業カウンセラーの鎌田千穂です。
チホズスタジオは福岡市に拠点を置き、オンラインや訪問をあわせた産業カウンセリングを実施。
他にも実施していることは
- 産業カウンセリング及びコンサルティング。
- 人材育成の仕組みづくりのための自発的行動を促す教育研修。
- 「業務改善・組織変革」の企画提案実施。
- チホズ文字分析による人材分析及び提案。
何か新しいことに挑戦しようとするときにぶつけられる言葉あるある。
「それって絶対うまくいかないよ。」
「やったこともないのに、無謀だと思わない?」
「上手く行かなかったらどうするの?」
そんな不安を煽って脅すような言葉を投げかけられることはありませんか?
今日は、そんな言葉を浴びせられチュ~ンっとなってしまうあなたに届きますように。
チュ~ンとしおれる時ってどんな気持ち?
・・・不安を煽って脅すような言葉。
私の場合は、いつもそんな言葉ばかりが浴びせらるばかりでした。
その瞬間、何度も胸が締めつけられるような感覚に襲われるし、今でもそうですヨ。
挑戦しようとする気持ちを簡単に否定されるたびに、心がざらつく。
自分が間違っているかのように思えてしまう。
新しいことを始める孤独
私が起業を決意したとき、周りに同じ道を歩んだ人はいませんでした。
周囲の人たちはほとんどが会社勤め。
起業という選択肢自体が「特別なもの」あるいは「理解できないもの」と見なされていました。
そして、「将来の保証がない」あるいは「安定していない」と言われるばかり。
特に辛かったのは、「やったこともないのに、できっこない。」という言葉を聞いたときかな。
その言葉には経験の裏打ちがないにもかかわらず、あたかも未来を見通しているかのような断定的な響きがありました。
挑戦したいという私の気持ちを試されるようなものでもあるのかもしれません。
当たり前だったことが当たり前ではなくなる孤独
そして、もう一つ気づいたこと。
それは、わからないことを聞く人がいなくなるということ。
独立・起業という選択には「これまで当然だった安心感」が突然なくなるという事実です。
会社員のころ、仕事でわからないことがあったときには、すぐ隣の席にいる先輩や同僚に気軽に聞くことができました。
短い質問でも、知識や経験豊富な人から的確な答えが返ってきて、その瞬間に問題解決。
けれど、新しい挑戦を始めた途端、その仕組みが消えてしまったのです。
わからないことがあっても、気軽に聞ける相手がいない。
一人で模索する時間が増えるほど、「これが自分で選んだ道だ」とわかっていても、孤独が心に重くのしかかりました。
このことは、考えると「当たり前」にわかるはずなのに、すっぽりと抜け落ちた現実です。
孤独を感じても進めた理由
そんな中でも私が前に進むことを選んだのには、いくつかの理由があります。
1. 自分の中にある「やりたい気持ち」を大切にしたから
周りの声に負けそうになるたびに、心の中で何度も自分に問いかけました。
「私は本当にこれをやりたいのか?」
その答えが「Yes」だったからこそ、否定的な意見を聞いても、歩みを止めることはありませんでした。
2. 自分が決めたことには後悔しない
たとえ失敗しても、それが自分の選んだ道なら後悔しない。
そして何より、「やらずに後悔する」よりも「やってから学ぶ」方が、自分にとってかけがえのない財産。
やる気持ちの方が勝りました。
3. 小さな応援の声に救われたから
否定的な言葉ばかりではありませんでした。
折れそうな時、必ず現れる「それ、面白いね!」と言ってくれる人。
そして、デキるアイデアをくれる方がいる。
その声が、私の心を支え、孤独な道を歩む希望につながったのです。
否定的な声をどう受け止めるか
否定的な声に直面すると、それに押しつぶされそうになることがあります。
そんなときは、こう考えてみてください。
その声は、必ずしもあなたを否定しているのではありません。
「その人自身が挑戦したことがないから」生まれる言葉だということ。
価値ある意見を選び取るスキルアップを
私が学んだのは、否定的な言葉すべてに耳を傾ける必要はないということ。
その中から、自分にとって価値のある意見だけを選び取ることが大切なのです。
また、新しい挑戦で感じる孤独を無理に解消しようとせず、時には「これは今の自分に必要な時間なんだ」と捉えてみることも大事。
そういったことで、自分を受け入れ、前に進むエネルギーに変えることができると気づきました。
人生は一度きり。
死亡率は100%です。
明日を迎えられると保証されている人は一人もいません。
同じ場所で目覚め、同じスケジュールを過ごせるとは限らない。
だからこそ、今日が最後だと思って過ごすだけ。
最後に
もし今、あなたが新しい挑戦をしようとしていて、否定的な声に直面しているなら、その声にすべて振り回されなくても大丈夫。
それよりも、自分の心に問いかけてみてください。
「私は本当にこれをやりたいのか?」
その答えが「Yes」であるなら、その気持ちを信じて進むしかない。
理由は、やらなかった後悔は生きている限り一生続くから。
孤独を感じても、否定されても、それでも前に進むことでしか見えない景色がきっとあるはず。
そして、あなたのその挑戦が、次に同じ道を歩もうとする誰かにとっての希望になるのではないでしょうか。