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コラム

≪スキルアップ≫失敗から立ち直るには

2022年12月11日

テーマ:自己啓発

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

失敗から立ち直るには

失敗・ミスをしてしまった時に心を立て直し、立ち直るためにはどうしたらいいでしょうか?

1.「次回また頑張ろう」と思えるところまで気持ちを立て直す

日常の中で起きる失敗・ミスは、同じ場面・似た状況が再び起きる確率が高いです。
だからこそ不安も増すし、落ち込んでしまう。
とはいえ、次回を避けることも出来ません(出来なくはないけれど犠牲にするものが多すぎる)。

立ち直る、とは、「次やるときは気をつけよう・頑張ろう」と思える状態になった時、と言えるでしょう。

2.失敗した時の状況

個人差はあれど、以下のような状態ではないでしょうか。

  • 気分が落ち込む
  • 自信の喪失
  • 周囲への罪悪感
  • 周囲からの失望、叱責
  • やり直し、リカバリーのための追加作業

失敗した!という事実にショックを受けているのに、そこから立ち直るより先に事後対応に追われ、周囲から感情的な言葉をぶつけられ、恥ずかしさと悔しさで頭がいっぱいになって、冷静に事後対応に取り組めなくなります。

やっとの思いで失敗をリカバリーした後も、誰も褒めてくれず労わってくれず、疲れ果てて本来の業務へ戻る。
やり場のないストレスは、「失敗した自分」へ向けられ、更に心労を増してしまいます。

3.失った気力を取り戻すためには?

自分の気持ちを立て直す時間を得られないまま、リカバリーや本業に取り組まなければならない人がほとんどでしょう。

でもその場ではなくても、後からでも、自分を立て直す作業をすることは、「次回頑張ろう」と思えて、立ち直るためには有効です。
失った気力を取り戻す図

①落ち込んだ気分を受け容れる

落ち込んだ気分は、色んな不調の元になります。
食欲も落ちるし、イライラするし、何も楽しめないし、眠れなくなる。
といっても、感情を感じない、というのは無理な話です。
感じないようにしよう、として、普段より多くお酒を飲んだり、ギャンブルをしたり、不要な行動に出て後から更に落ち込んだりします。
マイナスな感情でも自分の心から生まれたものです。
否定せず、受け容れましょう。

②時間が経つのを待つ

時間が経つと、少しずつ気分が変化していきます。
身体のどこかをぶつけた時のことを想像してみましょう。
ぶつけた直後はとても痛い。
しかし少し時間が経つと、痛み方が変化していきます。
もしかしたらアザになってしまうかもしれないけど、余程の大けがでない限り、特別な手当てをしなくても徐々に感じる痛みの強さは減っていきます。

それと同じように、時間が経つことで、失敗した時に感じた衝撃は種類を変えていきます。
立ち直るためには大事な時間です。

③記憶の再生

時間を置いて感情が変化すると、少しずつ向き合ってみようかな、と思えるようになります。
そうしたら、もう一度記憶を再生しましょう。
ドライブレコーダーを再生するようなイメージです。

自分が失敗した時、何が見えていたか、周囲には何があったか、作業をしながら何を考えていたのか。
実は仕事中にもかかわらず、友人からのLINEが気になっていたのかもしれません。
週末の予定についてあれこれ考えていたかもしれません。
だとすると、失敗の理由が一つ見えてきましたよね。

④起きた事象の捉え直し(リフレーミング

ただ闇雲に「自分はダメな奴だ、仕事が出来ないんだ、周囲から失望された」と考えていたものが、時間を置いて再度検証したときに、違うものが見えてきます。
仕事中にプライベートなことばかり考えてしまっていたのは、今回失敗した案件に対して、無自覚な苦手意識があったから、かもしれません。
だとすると、どうして「苦手だ、やりたくない」と思ってしまったのか、を振り返ることが出来ます。
失敗したことによって、今まで気づいていなかった「自分の一面」を自覚できた、と、失敗したことに対して意味づけをすることが出来ます。
そうすることで、ただマイナスな事件でしかなかった失敗が、自分にプラスを齎すきっかけに変化するのです。

⑤次回やるときのイメージトレーニング

今回の失敗に対して意味づけ出来たところで、次回同じ仕事をする時のことをイメージしてみましょう。
やりたくない、と思った理由が、実はその曜日はいつも会議が立て込んで事前準備をする余裕がない日だった、ということが分かりました。
ギチギチなスケジュールが、実は苦手だったのです。
会議を変更する、というのは大勢のスケジュールに関わるので難しいですよね。
であれば、今回ミスした案件の事前準備を、前日までに終わらせる、または誰か一緒にやってくれる人を探す、案件の対応曜日自体を変更できないか交渉する、などの対策を思い浮かべることが出来ます。
そして自分が失敗する確率が減った条件のなかで、再トライする自分をイメージしましょう。

出来そうな気がしてきましたか?

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元気もりもりで「やってやるぞー!」とまで考える必要はないと思います。
ただ、「是非やりたい!」でも「やるべきだ」でもなく、「やらざるを得ない」というところで気持ちが着地すると、いい意味での諦めを受け容れて、冷静に対処することが出来ます。

①~⑤全部をやる必要はないかもしれないので、自分に合ってると思う方法だけでも試してみることで、立ち直ることが出来るかもしれません。

≪オンラインカウンセリング お問い合わせ≫
https://keizenan.net/otoiawase

★ご利用方法、ご質問などお気軽にご連絡ください。

この記事を書いたプロ

西岡惠美子

精神障害者とケアする人を支えるライフカウンセラー

西岡惠美子(惠然庵(けいぜんあん))

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