【第23弾】特殊清掃業者の選び方|依頼してから後悔しない7つの確認ポイント

「事件現場特殊清掃士を持っている業者なら、臭いまで完全に消してもらえますか?」
特殊清掃業者を探しているご遺族や管理会社から、このような質問を受けることがあります。
事件現場特殊清掃士は、特殊清掃に関係する大切な資格の一つです。
しかし、資格を持っていることと、実際の部屋で完全消臭できることは、分けて考える必要があります。
■事件現場特殊清掃士で学ぶ内容
事件現場特殊清掃センターの公式サイトによると、養成講座では主に次の内容を学びます。
・特殊清掃とはどのような仕事か
・特殊清掃が必要とされる社会的な背景
・作業を行う際の基礎知識
・清掃作業で注意すること
・実際にあった事例
・感染を防ぐための知識
・ご遺族への接し方
・秘密を守ることや適正な料金の考え方
孤独死などが発生した部屋には、一般的な清掃とは異なる危険があります。
感染を防ぎ、作業員自身や周囲の人を守る知識は、特殊清掃を行ううえで欠かせません。
事件現場特殊清掃センター
■資格はどのように認定されるのか
公式サイトに掲載されている養成講座は、教本、資料集、DVDなどで学習し、問題集の回答を提出する仕組みです。
提出した回答が基準に達すると、事件現場特殊清掃士として認定されます。
学習期間の目安は2か月で、申し込みはどなたでも可能と案内されています。
つまり、特殊清掃の基礎知識を学び、理解度を確認する資格と考えると分かりやすいでしょう。
事件現場特殊清掃士養成講座
■資格があれば、すぐに現場作業ができるのか
ここが、依頼者に知っていただきたい大切な点です。
教本や映像で知識を学ぶことと、実際の孤独死現場で臭いの原因を見つけることは同じではありません。
現場ごとに、
・亡くなってから発見までの日数
・床や壁の材質
・体液などが広がった範囲
・室温や湿度
・床下や壁内部への染み込み方
が異なります。
同じ間取りの部屋でも、必要な作業は変わります。
資格を取得しただけで、すべての現場に対応できるとは限りません。
■完全消臭には別の技術が必要
特殊清掃では、見える汚れを取り除いただけで作業が終わるわけではありません。
臭いの発生場所を調べ、原因に合った処置を行い、時間を置いて臭いが戻らないことまで確認する必要があります。
例えば、床の表面がきれいになっても、体液などが床材のつなぎ目や幅木の裏側へ入り込んでいれば、臭いが残ることがあります。
作業直後は臭わなくても、雨の日や気温が高くなった日に臭い戻りが起きる場合もあります。
完全消臭に必要なのは、知識だけではなく、現場で原因を見つけて処置できる経験と技術です。
■業者へ確認したい4つの質問
事件現場特殊清掃士が在籍する業者へ依頼するときは、資格証だけで判断せず、次の4点を質問してください。
・実際の孤独死現場で実技を学んでいるか
・臭いの発生場所をどのように調べるか
・作業直後だけでなく、時間を置いて確認するか
・臭いが戻った場合の対応はあるか
これらの質問へ具体的に答えられるかどうかが、業者選びの判断材料になります。
■資格の目的が違えば、身につく力も違う
事件現場特殊清掃士は、安全管理、感染予防、特殊清掃の基礎知識を学ぶうえで意味のある資格です。
一方、全花連の特殊清掃完全消臭士は、実際の現場で実技講習を行い、完全消臭の結果と審査基準を満たした人を認定しています。
特許技術「花輪式完全消臭」を使い、臭いを香りで隠すのではなく、発生原因へ処置します。施工後には「特殊清掃完全消臭証明書」を発行しています。
全花連公式サイト
どちらか一方の資格名だけで、業者のすべてを判断することはできません。
大切なのは、安全に作業する知識があり、さらに特殊清掃から完全消臭まで結果を出せるかどうかです。
全花連安心サービスでは、万が一の際に全花連が窓口となり、保険の確認、残置物への対応、特殊清掃、完全消臭、退去手続きまでを整理します。
一般社団法人 全日本花輪式完全消臭連盟(全花連)
電話:0120-152-431
受付時間:9:00~18:00
ホームページ:https://zenkaren.jp/
【次回・資格比較シリーズ③】
「遺品整理士と遺品供養士は何を学ぶ?特殊清掃との違いを分かりやすく比較」
遺品を整理する技術、ご遺族へ寄り添う知識、供養に関する知識は、特殊清掃のどの場面で役立つのでしょうか。遺品整理・供養・特殊清掃・完全消臭の違いを詳しくご紹介します。


