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孤独死が発生したら、どこへ連絡する? 大家さんと管理会社が慌てないための対応順序

花輪隆俊

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テーマ:特殊清掃

第10段


管理物件の室内から異臭がする。
郵便物がたまり、入居者と連絡が取れない。
このような場合、早く確認したいと思っても、すぐに室内へ入り、物を動かしてはいけません。
今回は、孤独死が疑われる場合の基本的な連絡順序を説明します。
生存の可能性があれば119番へ連絡する
室内で人が倒れている、呼びかけに反応しないなど、生存の可能性が分からない場合は119番へ連絡し、指示を受けます。
自分で死亡したと判断したり、身体に触れたりしないでください。
事件や事故の可能性があれば110番へ連絡する
異臭がする、室内の状況がおかしい、明らかに亡くなっていると思われる場合などは、警察へ連絡します。
室内へ入る必要がある場合も、可能な限り警察の到着を待ち、指示に従ってください。
警察の確認が終わるまでは、窓を開ける、家財を動かす、清掃する、消臭剤をまくといった行為を避けます。
大家さんまたは管理会社へ報告する
発見者が管理会社の場合は大家さんへ、大家さんの場合は管理会社へ連絡します。
連絡した日時、警察や消防から受けた説明、室内への立入りが許可されたかを記録してください。
近隣住民へ詳しい事情を説明する必要はありません。
個人情報に配慮しながら、必要な範囲で対応します。
緊急連絡先やご家族を確認する
賃貸借契約書に記載された緊急連絡先を確認します。
ただし、ご家族への死亡連絡を誰が行うかは、警察と相談してください。
管理会社が独自の判断で詳しい状況を伝えると、警察の連絡と重なったり、情報が食い違ったりする可能性があります。
契約書と残置物を処理できる権限を確認する
警察の確認が終わっても、室内の家財をすぐに処分できるとは限りません。
賃貸借契約書、死後事務委任契約書、相続人の有無などを確認します。
大家さんや管理会社だからという理由だけで、入居者の家財を自由に処分できるわけではありません。
保険会社へ事故を報告する
入居者の家財保険や少額短期保険、大家さんの保険を確認し、契約先へ事故を報告します。
特殊清掃を始める前に、必要な写真や提出書類を確認してください。
可能であれば、作業前の室内全体、残置物、汚染箇所を記録します。
特殊清掃業者へ現地調査を依頼する
警察から室内への立入りが認められ、作業を依頼できる権限を確認してから、特殊清掃業者へ相談します。
電話だけで金額を決めず、現地調査を受け、作業内容と見積りを確認することが大切です。
全花連安心サービスを導入している場合
全花連安心サービスを導入している物件では、警察の現場確認後、管理会社または大家さんから全花連本部へ連絡してください。
死後事務委任契約の内容を確認し、残置物の整理、特殊清掃、完全消臭、原状回復、鍵の返却までの対応を進めます。
今回のまとめ
孤独死が疑われる場合は、
消防または警察へ連絡する。
警察の現場確認を待つ。
大家さんと管理会社で情報を共有する。
緊急連絡先と契約書を確認する。
保険会社へ事故を報告する。
権限を確認してから特殊清掃を依頼する。
この順序が基本です。
早く片づけることよりも、現場を変えず、連絡と確認を正しい順序で行うことが、その後のトラブルを防ぎます。
次回は、孤独死が起きた後、近隣の入居者へどこまで説明すればよいのか、個人情報と苦情対応の注意点を説明します。
実際の対応は、発見時の状況、警察の指示、契約内容などによって異なります。緊急時は現場で判断せず、消防または警察の指示に従ってください。

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花輪隆俊
専門家

花輪隆俊(特殊清掃業)

一般社団法人全日本花輪式完全消臭連盟

孤独死現場の特殊清掃・残置物撤去、特許取得の花輪式完全消臭で対応。死後事務委任を備えた「全花連安心サービス」でオーナーの負担を抑え、高齢者や身寄りのない方の安心入居を支えます。

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