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「孤独死が起きてからでは遅い」札幌の10世帯アパート、大家さんが選んだ事前の備え

花輪隆俊

花輪隆俊

テーマ:特殊清掃

管理会社が入居者さんに加入して欲しい保険
まだ事故は起きていない。それでも不安は消えない
先日、札幌市内に賃貸アパートを所有する大家さんから、全花連安心サービスについてご相談をいただきました。
最初のご相談はオンラインでした。
大家さんが所有するアパートは全10世帯。現在は、すべての部屋に高齢の入居者が暮らしています。
これまで、その物件で孤独死が発生したことはありません。
大きなトラブルもなく、入居者の皆さんはそれぞれ穏やかに生活されています。
それでも、大家さんには気がかりなことがありました。
「今は何も起きていません。しかし、10世帯すべてが高齢の入居者です。もし室内で孤独死が起きたら、私は何をすればよいのでしょうか」
「相続人が見つからなかったら、部屋の荷物は誰が片付けるのでしょうか」
「特殊清掃をしても臭いが残り、次の入居者を募集できなくなることが心配です」
大家さんの言葉からは、高齢の入居者を追い出したいという気持ちはまったく感じられませんでした。
むしろ、長く住んでくれている入居者を大切にしたい。しかし、万が一のときに自分や管理会社だけで対応できるのか分からない。
その不安から、全花連へ相談してくださったのです。
孤独死のリスクは、高齢者だけの問題ではありません
孤独死という言葉を聞くと、多くの方が高齢者を想像します。
しかし、孤独死は高齢者だけに起こるものではありません。
病気、事故、突然死などにより、若い世代の単身入居者が室内で亡くなることもあります。
ただし、高齢の単身入居者が多い物件では、大家さんや管理会社が不安を感じることも事実です。
その不安から、
「高齢者の入居は受け入れたくない」
「身寄りのない方には貸せない」
という判断につながることがあります。
しかし、高齢だからという理由だけで、住まいの選択肢が狭くなってよいのでしょうか。
私たち全花連が目指しているのは、高齢者の入居を断らなくてもよい賃貸住宅の仕組みをつくることです。
そのためには、大家さんへ「心配しなくても大丈夫です」と言葉だけで伝えるのではなく、万が一のときに誰が何をするのかを、契約によって明確にしておく必要があります。
大家さんが心配していた三つの問題
オンライン相談では、入居者が亡くなった後に起こり得る問題を、一つずつ説明しました。
大家さんが特に心配していたのは、次の三つです。
1.賃貸借契約を誰が終了させるのか
入居者が亡くなっても、大家さんの判断だけで賃貸借契約や室内の家財を自由に処理できるとは限りません。
相続人が見つからない、相続人全員が相続放棄をした、親族と連絡が取れないといった場合には、手続きが長期化する可能性があります。
その間、部屋を片付けることも、新しい入居者を募集することもできなくなる場合があります。
2.室内に残された家財を誰が処分するのか
亡くなった入居者の家具、家電、衣類、写真、通帳などは、原則として相続の対象です。
大家さんや管理会社が、相続人の確認や処分権限のないまま、勝手に捨てることはできません。
「早く部屋を空けたい」と思っても、法律上の壁があるのです。
3.特殊清掃と消臭の費用を誰が負担するのか
室内で亡くなってから発見までに時間がかかった場合、残置物処分だけでなく、特殊清掃、消毒、害虫対策、消臭、原状回復が必要になります。
作業費用が高額になることもあります。
また、一般的な特殊清掃やオゾン脱臭だけでは臭いが取り切れず、時間がたってから臭いが戻ってしまう現場もあります。
臭いが残れば、新しい入居者の募集を再開できません。
壁紙や床をすべて交換すれば、さらに原状回復費用が増え、空室期間も長くなります。
全花連安心サービスは「亡くなった後の道筋」をつくる仕組み
そこで、全花連安心サービスについて説明しました。
全花連安心サービスは、入居者と全花連が事前に死後事務委任に関する契約を結び、万が一のときに、契約内容に基づいて必要な手続きを進める仕組みです。
新しく入居する方については、賃貸借契約に専用の特約条文を組み込みます。
すでに入居している方についても、別紙の契約書を使用して導入することができます。
入居者が亡くなった場合には、相続人の有無や意向、保険の補償内容などを確認しながら、次の対応を進めます。
・賃貸借契約の解約に関する手続き
・貴重品や保管を希望する物の確認
・室内に残された家財や残置物の整理・処分
・特殊清掃
・消毒、害虫対策
・花輪式完全消臭
・原状回復に向けた対応
・作業完了報告書、写真台帳、施工証明書の発行
・管理会社への鍵の返却
入居者が亡くなってから「誰に頼めばよいのか」と探すのではありません。
元気なうちに、誰が、どのような手順で対応するのかを決めておくのです。
大家さんが特に関心を持った「花輪式完全消臭」
オンライン相談の中で、大家さんが特に関心を持ってくださったのが、全花連の特殊清掃と完全消臭技術でした。
全花連が行う「花輪式完全消臭」は、単に強い香りで臭いをごまかしたり、オゾン脱臭機を設置したりするだけの方法ではありません。
臭いの発生源を調査し、床、壁、建材、床下などの状況を確認したうえで、原因に合わせた洗浄や薬剤施工を行います。
特殊清掃で大切なのは、見た目をきれいにすることだけではありません。
臭いの原因を取り除き、次の入居者が安心して暮らせる状態へ戻すことです。
臭いの原因を確認せず、表面的な消臭だけで作業を終えると、数日後や数週間後に臭いが戻ることがあります。
その結果、壁紙や床をもう一度交換しなければならなくなり、大家さんの負担がさらに増えてしまいます。
花輪式完全消臭によって、壁紙や床の解体・交換を必要最小限に抑えられれば、原状回復費用の削減と早期の再募集につながります。
施工内容に応じて完全消臭証明書を発行し、万が一の臭い戻りには、本部と施工店が連携して対応します。
大家さんは、この技術と対応体制を高く評価してくださいました。
「事故が起きる前だからこそ導入したい」
説明を聞いた大家さんから、次のような言葉をいただきました。
「孤独死が起きてから慌てて相談するのでは遅いですね」
「何も起きていない今だからこそ、入居者にも落ち着いて説明できます」
「大家のためだけでなく、入居者やご家族のためにもなる仕組みだと思います」
まさに、そのとおりです。
事故が起きた直後は、大家さんも管理会社も、そしてご家族も冷静ではいられません。
警察への対応、相続人への連絡、保険会社への連絡、残置物の確認、特殊清掃の手配など、短い期間に多くの判断を迫られます。
そのときになって初めて、
「契約書はどうなっているのか」
「保険は使えるのか」
「家財を処分してよいのか」
「誰が費用を払うのか」
と調べ始めても、すぐに解決できないことがあります。
だからこそ、何も起きていない今のうちに準備する必要があります。
家財保険の補償内容も確認
全花連安心サービスでは、入居者が加入している家財保険や少額短期保険の補償内容を確認します。
保険商品によっては、入居者が亡くなった場合の次のような費用が補償されます。
・遺品整理、残置物処分費用
・特殊清掃費用
・消臭、原状回復に関する費用
全花連では、残置物処分費用と特殊清掃・消臭費用について、それぞれ50万円以上の補償を一つの目安としておすすめしています。
適切な補償が付いていれば、万が一の際の作業費用を保険で賄える可能性があります。
ただし、保険金の支払いは、加入している商品、補償内容、事故の状況、支払条件によって異なります。
「家財保険に入っているから大丈夫」と考えるのではなく、何が、いくらまで補償されるのかを事前に確認しておくことが大切です。
安心サービスを知り、大家さんは全花連の代理店へ
オンラインで説明を重ねた結果、大家さんは全花連安心サービスの考え方に賛同してくださいました。
大家さんが気に入ってくださったのは、単に孤独死後の片付けができるということではありません。
・亡くなった後の手続きを事前に決められること
・入居者とご家族の負担を軽減できること
・大家さんと管理会社の費用負担リスクを抑えられること
・特殊清掃から完全消臭まで一貫して対応できること
・部屋を早期に再募集できる状態へ戻すことを目指せること
・高齢者の入居を断らなくてもよい環境づくりにつながること
これらを一つの仕組みとして利用できる点でした。
高齢者だけのアパートだから危険なのではありません
今回の物件は、10世帯すべてに高齢者が入居しています。
しかし、「高齢者ばかりだから危険なアパート」ということではありません。
高齢者の皆さんが、安心して暮らせる住まいを提供しているアパートです。
大家さんが行ったのは、高齢者を遠ざけることではなく、これからも安心して住んでもらうための準備でした。
孤独死のリスクを理由に、高齢者の入居を断るのではない。
万が一のときに備える仕組みを整えたうえで、安心して受け入れる。
これからの賃貸住宅には、その考え方が必要になると思います。
「まだ起きていない」今が、準備を始めるときです
孤独死が起きていないから、今は何もしなくてよい。
そう考える大家さんもいるかもしれません。
しかし、何かが起きた後では、できることが限られてしまいます。
契約、保険、残置物の処理、特殊清掃、完全消臭。
これらを事前に整理しておけば、大家さん、管理会社、入居者、ご家族の負担を大きく減らせる可能性があります。
今回ご相談いただいた札幌の大家さんは、事故が起きてから動いたのではありません。
入居者が元気に暮らしている今、将来のために動き始めました。
私は、それこそが本当の「安心」だと思います。
高齢の入居者が多い物件を所有している大家さん。
身寄りのない方や単身者の入居について不安を感じている管理会社の皆さん。
そして、家族へ負担を残したくないと考えている入居者の皆さん。
問題が起きる前に、全花連安心サービスについて一度確認してみてください。
導入費や月額費用をかけずに始められる仕組みがあります。
「まだ何も起きていないから」ではなく、「まだ何も起きていない今だからこそ」。
万が一への準備を始めてみませんか。
※保険金の支払いは、加入している保険商品、補償内容、事故状況、支払条件によって異なります。導入前に保険証券の内容をご確認ください。また、事例は個人や物件が特定されないよう一部を一般化しています。

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花輪隆俊
専門家

花輪隆俊(特殊清掃業)

一般社団法人全日本花輪式完全消臭連盟

孤独死現場の特殊清掃・残置物撤去、特許取得の花輪式完全消臭で対応。死後事務委任を備えた「全花連安心サービス」でオーナーの負担を抑え、高齢者や身寄りのない方の安心入居を支えます。

花輪隆俊プロは青森放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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