孤独死の特殊清掃費用はいくら?

全花連安心サービスとは、どんな仕組みですか?
「全花連安心サービスという名前を初めて聞きました」
大家さんや不動産管理会社の方へ説明すると、最初によく言われる言葉です。
名前だけでは、保険なのか、見守りサービスなのか、特殊清掃のサービスなのか、分かりにくいと思います。
そこで今回から、全花連安心サービスの内容を一つずつ、できるだけ簡単な言葉で説明していきます。
今回は第1回として、
「全花連安心サービスとは、そもそも何をするサービスなのか」
についてお話しします。
■ひと言で説明すると「もしもの後の手続きを、元気なうちに決めておくサービス」です
賃貸住宅に住んでいる方が室内で亡くなった場合、さまざまな手続きが必要になります。
たとえば、
・賃貸借契約をどのように終了するのか
・お部屋に残された家財を誰が整理するのか
・貴重品や大切な物をどうするのか
・特殊清掃や消臭を誰に依頼するのか
・原状回復にかかる費用をどうするのか
・お部屋の鍵を誰が管理会社へ返すのか
このような問題が一度に発生します。
ご家族が近くに住んでいて、すぐに対応できるとは限りません。
身寄りがない方や、ご家族と連絡が取れない方もいます。
相続人が分からなかったり、相続人全員が相続放棄をしたりする場合もあります。
そのようなとき、大家さんや管理会社が勝手にお部屋の荷物を処分できるとは限りません。
「部屋を早く片づけたい」
「次の入居者を募集したい」
そう思っても、誰に手続きをお願いすればよいのか分からず、対応が長引いてしまうことがあります。
全花連安心サービスは、このような「もしもの後の困りごと」を減らすための仕組みです。
■亡くなった後に探すのではなく、元気なうちに決めておきます
何かが起きてから、
「誰に相談すればよいのだろう」
「荷物はどうすればよいのだろう」
「特殊清掃はどこへ頼めばよいのだろう」
と探し始めるのではありません。
入居者が元気なうちに、全花連と死後事務委任に関する契約を結び、万が一の際に必要となる手続きの道筋を決めておきます。
難しく聞こえるかもしれませんが、考え方はとてもシンプルです。
「もしものときは、決められた内容に沿って全花連が手続きを進める」
その約束を、元気なうちに書面で残しておくのです。
■大家さんだけのためのサービスではありません
全花連安心サービスは、大家さんや不動産管理会社の負担を減らすためだけのサービスではありません。
入居者ご本人にとっても、
「自分が亡くなった後、家族に大きな負担を残したくない」
「自分の荷物をどうするか決めておきたい」
「身寄りがいなくても、安心して賃貸住宅に住み続けたい」
という希望を形にするための備えになります。
ご家族にとっても、突然多くの手続きや判断を求められる負担を減らすことにつながります。
入居者、家族、大家さん、管理会社。
誰か一人にすべての負担を集中させないための仕組みです。
■すでに入居している方も導入できます
全花連安心サービスは、新しく入居する方だけが対象ではありません。
新規の入居者については、賃貸借契約に専用の特約を組み込む方法があります。
すでに賃貸住宅へ入居している方についても、別紙の契約書を取り交わすことで導入できます。
現在の賃貸借契約をすべて作り直す必要はありません。
既存の入居者へ説明するときは、
「退去をお願いする話ではありません」
「今の暮らしや賃貸借契約を大きく変えるものではありません」
「これからも安心して住んでいただくための備えです」
と、丁寧に伝えることが大切です。
年齢を理由に加入を求めたり、不安をあおったりするためのサービスではありません。
■保険や見守りサービスとは役割が異なります
全花連安心サービスは、生命保険や家財保険そのものではありません。
また、入居者の生活を毎日確認する見守りサービスとも異なります。
家財保険などは、万が一の際に発生する費用への備えです。
見守りサービスは、異変の早期発見を目指すものです。
全花連安心サービスは、亡くなった後に必要となる手続きを、誰がどのように進めるのかを事前に決めておく仕組みです。
それぞれ役割が違うため、保険や見守りサービスと組み合わせて備えることが大切です。
■目指しているのは、高齢者の入居を断らなくてもよい賃貸住宅です
単身高齢者や身寄りのない方から入居の相談を受けたとき、大家さんが不安を感じることがあります。
「もし室内で亡くなったら、誰が対応するのだろう」
「残された荷物を片づけられなかったらどうしよう」
「特殊清掃や消臭に高額な費用がかかったら困る」
こうした不安から、高齢者や身寄りのない方の入居を断ってしまうケースがあります。
しかし、必要な手続きや対応方法を事前に決めておけば、大家さんの不安を減らすことができます。
高齢だから、身寄りがないからという理由だけで、安心して暮らせる住まいを借りられない。
全花連は、そのような社会を変えていきたいと考えています。
■今回のまとめ
全花連安心サービスを簡単にまとめると、
「賃貸住宅で暮らす方の、もしもの後の手続きを、元気なうちに決めておくサービス」
です。
何かが起きてから慌てて相談先を探すのではありません。
何も起きていない今だからこそ、落ち着いて準備しておきます。
それが、入居者、ご家族、大家さん、不動産管理会社の安心につながります。
次回は、全花連安心サービスの中心となる「死後事務委任とは何か」を、専門用語を使わずに分かりやすく説明します。
※実際に委任できる手続きの内容や条件は、契約書、利用規約および個別の状況によって異なります。導入前に最新の内容をご確認ください。


