【第27弾】死後事務委任契約とは?一人暮らしの入居者と大家さんを守る仕組み

ふ「一人暮らしの親と連絡が取れない」
「隣の部屋から、今までにない臭いがする」
「郵便物が何日もたまっている」
このような異変に気づくと、心配になって室内を確認したくなるものです。
しかし、孤独死の可能性があるときは、慌ててドアを開けたり、室内へ入ったりしないでください。
■まずは警察や管理会社へ連絡する
室内で人が倒れている可能性がある場合は、警察へ連絡してください。賃貸住宅であれば、管理会社や大家さんにも状況を伝えます。
鍵を持っている家族や管理会社であっても、自己判断で入室するのは避けたほうが安全です。
入室したことで現場の状況が変わったり、強い臭いや衛生上の問題によって体調を崩したりするおそれがあります。
■換気扇やエアコンを動かさない
臭いが気になるからといって、換気扇やエアコンを動かすのも注意が必要です。
室内の臭いが共用廊下やほかの部屋へ広がり、近隣の方に影響する場合があります。
また、消臭剤や芳香剤を大量に使っても、臭いの原因そのものがなくなるわけではありません。一時的に臭いが混ざり、かえって状況が分かりにくくなることもあります。
■警察の確認が終わるまで片付けない
室内に入れたとしても、衣類や布団、床にある物を勝手に動かしてはいけません。
警察の確認が終わる前に片付けを始めると、死因や当時の状況を確認する妨げになる可能性があります。
まずは警察の指示に従い、その後に管理会社、保険会社、専門業者へ相談することが大切です。
■臭いは表面を掃除するだけでは消えないことがある
発見までに日数が経過している場合、臭いの原因が床や壁、家財の奥まで入り込んでいることがあります。
このような現場では、見える汚れを拭き取るだけでは、しばらくして臭いが戻る場合があります。
全花連では、特殊清掃から臭いの原因を分解する「花輪式完全消臭」まで、現場の状態に合わせて対応しています。
また、賃貸住宅で事故後の手続きや残置物の問題を長引かせないため、事前に備える「全花連安心サービス」も提供しています。
大切なのは、異変を感じた人が一人で判断しないことです。
「開けない」「触らない」「すぐに連絡する」
この3つを覚えておくだけでも、ご家族や近隣住民、管理会社の負担を減らすことにつながります。
【次回・第33話】
「孤独死が発見された後、家族は最初に何をすればよいのか?」
突然の連絡を受けたご家族が慌てないために、警察からの連絡後に確認したいことを、順番に分かりやすくお伝えします。


