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坪田聡プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

日中の眠気がひどい! ただの睡眠不足と過眠症の違い

坪田聡

坪田聡

テーマ:眠気・過眠症

会議・居眠り・眠気

「眠気がひどいのですが、過眠症でしょうか?」といって、外来を受診される患者さんがいます。診察したり検査したりしないと正確な診断はつけられませんが、8割上の患者さんは話を聴くだけで、ただの睡眠不足か病気かの見当がつきます。

一番の違いは眠気の強さです。車の運転中や会議の時に眠くなることは、普通の人でもあります。病気でなくても睡眠不足がひどければ、居眠り運転で事故を起こすこともあるでしょう。

過眠を起こす代表的な病気であるナルコプシーでは、いつでもどこでも眠ってしまう可能性があります。睡眠不足がどんなにひどくても、恋人と楽しくおしゃべりしているときや、運動をしている最中にも眠ることはないでしょう。しかし、ナルコレプシーの患者さんは、いつ何をしていても、いきなり眠ってしまいます。

また、睡眠不足の人は、十分な睡眠時間を確保すれば、日中の眠気が和らぎます。しかし、過眠症の人では、睡眠時間と関係なく強い睡魔に襲われます。

さらに、睡眠不足の人は、過眠の他にあまり症状がありません。一方、ナルコレプシーでは、笑ったり怒ったりすると体の力が抜けるカタプレシーや、寝付いてすぐに変なものが見える入眠時幻覚、いわゆる金縛りの睡眠麻痺などが見られます。

過眠を起こす病気には、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群もあります。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中のいびきや無呼吸が特徴です。むずむず脚症候群はあまり聞き慣れない病気かもしれませんが、夜になると脚に違和感(ムズムズ・そわそわ・ピリピリなど)があり、よく眠れなくなる病気です。

日中の眠気で困ったら、まずは睡眠時間を延ばして、眠気が軽くなるか試してみてください。それでもダメなら、ご相談ください。

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坪田聡
専門家

坪田聡(医師)

雨晴クリニック

不眠症など睡眠障害の治療に30年以上携わり、快眠に関する正しい知識の普及に力を入れています。コーチングによる生活習慣の見直しから枕の選び方までサポート。メディア出演や著書、セミナーの実績も豊富です。

坪田聡プロは北日本新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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