商標権は共有しない方が良い？

プロシード国際特許商標事務所の弁理士の鈴木康介です。

他の会社と組んでビジネスをする場合には商標権は共有した方が良いのでしょうか？

商標出願や商標登録のコストの負担や、
慣れない商標出願の手続きんの負担を考えて、
商標の共同出願及び、商標権の共有をする方もいるかもしれません。

私は商標権の共有は避けた方が良いと考えています。

商標権の共有をしてしまうと、別の第三者に商標権のライセンスを許可するときや、
商標権を譲渡するときに制限がかかってしまいます。

例えば、ビジネスチャンスを感じて、ある会社に商標権をライセンスして、
ビジネスを拡大したいと思っても、共有者が商標権のライセンスに反対すると、
商標権のライセンスができなくなります。

また、ビジネスが上手くいかず、他の会社に商標権込みで営業譲渡したくても、
商標権の共有者の反対で譲渡できず、共有者に事業と商標権を想定よりも
安い金額で譲渡することになる可能性があります。

このため、自社のビジネスの自由度を高めるためには、
商標権は共有しないことをお勧めします。

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弁理士　鈴木康介（特定侵害訴訟代理権付記）
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