マイベストプロ東京
鈴木康介

アイデアやブランドなど知的財産を守り、中国に強い弁理士

鈴木康介(すずきこうすけ) / 弁理士

プロシード国際特許商標事務所

コラム

知財部のBPOビジネス?

2021年1月20日

テーマ:雑記

コラムカテゴリ:ビジネス

プロシード国際特許商標事務所の弁理士の鈴木康介です。

約20年ほど前、コンサルティング業界では新しいビジネスが出てきました。
BPO(Business Process Outsourcing)ビジネスです。

当時、対象になっていたのは、人事や、会計業務でした。

巨大な企業であればあるほど、コストが削減でき、
コアの業務に集中できるので良いとされていました。

例えば、大連のセンターを使うことで、
30%以上のコスト削減ができたという話を聞いたことがあります。

先日、紹介したパソナのビジネスは、大手の知財部を対象とした
BPOのように感じました。

本社から知財部を切り離し、パソナと共同で会社を設立することで、
元々の親会社の知財管理だけでなく、収益をあげることができる可能性があります。
(今回は、パソナとパナソニック)

つまり、コスト部門が収益を上げる子会社に変わり得るのです。
短期的に見れば、企業の収益向上に貢献する可能性があります。

その一方で、知財の仕事は社内の情報をよく知っている必要があります。
知財部が外の会社になってしまうと、情報の共有が難しくなります。

自社にとって、本当に必要な知財が取れなくなる可能性がありますし、
複数の事業部間にわたる調整業務も難しくなると思います。

また、他社の知財の仕事を行っていると、情報のコンタミが起きる可能性があります。

さらに、自社のことであれば、知財部は長期的な手を打つことができますが、
契約による外部の会社になった場合、ある程度短期で結果(収益)がでる手を選ぶ傾向があります。
ある程度の数字が出せないと、契約が打ち切られる可能性があるからです。
(知財系の人なら、長期ではダメになるけど、短期的にPLをよくする方法はわかると思います)

このため、仮に、知財のBPOが流行り始めても、知財部は自社内に保有した方が、
長期的な企業の業績に貢献すると思います。

ご相談・お問い合わせ・取材はお気軽に
↓↓↓
03-5979-2168(平日9:00~17:00)
メール info@japanipsystem.com

中国商標
Facebookで中国知財情報をまとめています。
http://www.facebook.com/Chinatrademark

Twitterは、こちらです。
↓↓↓
http://twitter.com/japanipsystem

マイベストプロ東京 中国商標・中国知財に強い弁理士
プロシード国際特許商標事務所の取材記事はこちら!
http://mbp-japan.com/tokyo/suzuki/

お読み頂きありがとうございました。
弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
Web:http://japanipsystem.com/

この記事を書いたプロ

鈴木康介

アイデアやブランドなど知的財産を守り、中国に強い弁理士

鈴木康介(プロシード国際特許商標事務所)

Share

関連するコラム

鈴木康介プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
03-5979-2168

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

鈴木康介

プロシード国際特許商標事務所

担当鈴木康介(すずきこうすけ)

地図・アクセス

鈴木康介のソーシャルメディア

rss
ブログ
2012-07-13

鈴木康介プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ東京
  3. 東京の法律関連
  4. 東京の特許・商標・知財
  5. 鈴木康介
  6. コラム一覧
  7. 知財部のBPOビジネス?

© My Best Pro