地理的表示と地域団体商標
プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。
友人の市川さんに頂いた「健康・医療情報の見極め方・向き合い方—健康・医療に関わる賢い」という本を読み始めました。
まだ、読み始めたばかりなのですが、この本を読んで医療情報と知財情報は似ていると感じました。
医療情報は、COVID19が流行り始めたためか、PCRだとか、再生産数などの用語に関する情報が増えてきています。
大量にCOVID19関係の情報がテレビや新聞やネットに溢れていますが、不正確な情報も数多くあります。
医療情報と同様に、知財の情報もオリンピックのエンブレム問題を始めとして、一般的になって、新聞記事やネット上などを賑わせるようになってきました。
イラストを使って知財を説明し、非常にわかりやすかったのですが、内容が不正確な記事も見たことがあります。
知財の情報が不正確な場合、原因が二つあります。
一つ目は、書いている方の知識が足りない。
知財の分野も他の分野同様に必要とされる基礎知識の量が多いです。
アフィリエイターの一部には、基本を学ばずに記事を書く人がいます。
アフィリエイターは話題になりそうなことを素早く記事にします。
例えば、知財の事件がネット上でバズりそうなら、適当に調べて記事を書く。そんな人たちもいます。
COVID19が流行っているので、次亜塩素酸の記事を書き、次亜塩素酸のアフィリエイト広告を貼るのと同じです。
また、海外の大きな知財事件があった時に、知財に詳しくないライターさんが慌てて調べて書いた記事も不正確な場合が多いです。
もちろん、知財に関しても正確な情報を書かれるライターさんもいます。
二つ目は、法改正で情報が正しくなくなる。
知財の分野は健康や医療情報と同様に変化が激しいです。
今回のCOVID19でも、初期に言われていたことと、徐々にわかってきたことで、正しいとされる振る舞いが変わってきました。
知財情報も同じです。
私が弁理士になった当時には、音の商標もなかったですし、画像の意匠もありませんでした。
知財関係の法律は毎年のように法改正されるため、情報が出た時期によっては、今になれば間違っていることもあります。
たぶん、このブログでも初期に書いたものの中には法改正などによって間違った情報になっている可能性があります。
このように知財情報を集める時には難しさがあります。
どうすれば良いでしょうか?
私自身、ネットで情報を集める時にある程度気をつけていることがあります。
ネットで検索して調べた結果の上位の情報が正しいわけではありません。
検索サイトのアルゴリズムにより上位に表示されるだけであって、そのサイトの内容が正しいことは保証されていません。
このため、政府機関や大学などの信頼できそうなサイトの情報に当たるようにしています。
例えば、特許庁や経産省や裁判所や知財高裁やJETROなど知財に関わる政府機関の情報は信頼できます。
また、海外であれば、USPTOやCNIPAなど各国の政府機関系の情報を見るようにしています。
知財情報や医療情報に限らず、どの分野も信頼できる情報先というものがあると思います。
ネットによって情報が増えてきた分、信頼できる情報入手先を作ることが重要になってきています。
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お読み頂きありがとうございました。
弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
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