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日本は新しいものが嫌い?

鈴木康介

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テーマ:知財一般

プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。

日本人は他の国の人と比べると、伝統を重じて新しいことにあまりチャレンジしない。という印象があります。

この原因の一つに、徳川吉宗の享保の改革が影響しているという説があります。

「江戸時代には、新しい事物の出現を忌避する傾向があったといわれており、享保6年(1721年)に公布された「新規法度」のお触れは、「新製品を作ることは一切まかりならぬ」というものでした。」(産業財産権制度の歴史特許庁より)

一方で、木下 泰宏氏の江戸期における技術開発によれば、「江戸時代の機械技術発達においては,新規法度の直接的影響よりも身分制度の固定化策からくる省力化 による失業などの現状変化に対する忌避が影響したと考えられること」と書かれています。

私も木下氏の見解に賛成です。

コロナ下でzoomなどを利用したオンラインの会議が行われていましたが、緊急事態宣言が解除されてから、できれば使用したくないという声も聞いています。

また、私がこの業界に入った頃には、メールやオンラインでの出願は良くないという声もありました。

このように、新しい技術を導入しようとする際に、日本では否定的な反応をする組織や人がある一定するいるという印象があります。

その一方で、一度導入が決まると、すぐに学習し、効果的に使っている組織や人が多いという印象もあります。

このため、その特性を生かして、積極的に導入していち早く学習し、使いこなすことで他国の企業に対して優位になれるのではないでしょうか。

参考:江戸期における技術開発 木下 泰宏

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鈴木康介(弁理士)

プロシード国際特許商標事務所

国際特許事務所での業務を通じて、実践的な知識とネットワークを培ってきました。また、中国人と国際結婚したため、現地の生活習慣などを経験を通じて理解しています。

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