中国における日本のコンテンツ事情
プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。
中華人民共和国国家知識産権局の専利(特許や、実用新案や、意匠)検索サイトの英語版が公開されました。
中国では、実用新案の出願件数が右肩上がりで、2011年には585,467件にもあがり、7,984件の日本と比べても非常に多くなっています。
また、中国は、知財の民事訴訟件数が日本と比べて多く、中国で知財的に安全に商売を行うために、専利の検索の重要性が高まってきました。
<中国専利の検索サイト(中国語)>
<中国専利の検索サイト(英語)>
今回公開された英語版のウェブサイトは、中国語版のウェブサイトと調べられるキーワードがほぼ同じです。
違う点としては、中国語版のウェブサイトでは、検索時に特許、実用新案、意匠(外観設計)で絞れますが、まだ、英語版ではこの機能が実装されていないところです(2012年12月11日時点)。
なお、英語版のウェブサイトでも検索後に、特許や、実用新案で検索結果を絞ることができます。
中国語で検索した場合には、検索により出てきた公報の全文(中国語)を見ることができます。英語で検索した場合には、検索に出てきた公報の機械翻訳(英語)を見ることができます。
ただ、機械トラブルによって、機械翻訳が見られないものもありますし、機械翻訳のスピードもまだまだ改善の余地があります。
今後、中国政府が、日本語によるサイトも作成するという計画もあるようです。日本語で検索できるとより検索がやりやすくなると思います。
<特許電子図書館>
なお、日本の特許電子図書館においても、中国専利出願の公開番号による検索ができ、英語の抄録や、実用新案の場合には、機械翻訳を公開しています。
これらの無料で使用できる検索サイトを利用して、自社が中国において権利侵害をするリスクを減少させることができると思います。
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