中国ブランド戦略
プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。
中国では日系企業の悪評が広がり、ブランドイメージが低下することがあります。
模倣品によるブランドイメージの低下という原因もありますが、別の原因の一つとして中国マスコミの特徴があります。
1.転載の慣行
中国のマスコミは、他紙に掲載された記事を転載する慣行があります。
このため、間違った情報が転載されると、その情報がどんどん広がっていきます。
知人のPR専門家の話によれば、消費者やマスコミとの地道な交流を通じて、中国市場での自社イメージを向上させておくと、デマが転載された場合であっても被害が少なくなるそうです。
また、隠匿の美徳は通用しないと考えて、中国で寄付行為など良いことをしたらきちんと宣伝することが重要です。
修正記事は、転載されにくいようなので、自社イメージを良くしておくことが重要です。
2.強い消費者保護意識
実は、中国では消費者保護のための専門の媒体があったり、世界消費者権利の日(3月15日)には、CCTV※1で、315晩会という特別の番組を行っています。
また、個人的には、日系企業の商品は、値段が高い代わりに、品質が良いというイメージがあり、消費者の期待値が高いため、中国の消費者の目が厳しいのかもしれないと思っています。
ブランドイメージの低下を防ぐ特効薬があるわけではないので、普段からの地道な活動が重要だと思います。
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<参考>
※1 CCTV(中国中央電視台)は、中国の中央テレビ局です。
お読み頂きありがとうございました。
弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
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