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鈴木康介

アイデアやブランドなど知的財産を守り、中国に強い弁理士

鈴木康介(すずきこうすけ) / 弁理士

プロシード国際特許商標事務所

コラム

中国で営業秘密を守る方法

2012年4月29日 公開 / 2014年7月31日更新

テーマ:中国 営業秘密

コラムカテゴリ:法律関連

プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。

中国で社内の技術やノウハウなどの営業秘密を守るために一番重要なことは。。。

中国にその営業秘密を持って行かないことです。

営業秘密を中国に持って行かなければ、流出はおきません。

このため、持っていく営業秘密の峻別が重要になります。

もし、中国に営業秘密を持って行かなければならない場合、社内の秘密管理体制をしっかりと構築することが重要です。

日本では、性善説で社会が回っているため、社員が技術などを外部に持ち出さないという暗黙の前提があると思います。

さらに、開発の現場では、様々な情報が共有され、開発効率を高めていることと思います。

一方、中国では性悪説で社会が回っています。

つまり、一般的な中国企業は、社員が営業秘密を盗む可能性があることを前提として、社内の仕組みを整えています。

このため、中国企業が元従業員などに行う営業秘密に関連する訴訟では、秘密管理性で争われることがほとんど無く、有用性で争われるようです。

ところが、日本企業の一般的な営業秘密の管理手法では、秘密管理性の要件を満たさない場合が多いようです。

さらに、中国に進出している欧米系の企業と比べて、一般的な日本企業は、

1.給料水準が安い。
2.業績評価基準が不明確である。
3.成果を出しても給料が欧米系企業ほど上がらない。
4.欧米企業は現地法人のトップや、本社の役員になれるが、日本企業では出世できない。

などのことより、近年、日本企業は勤務先として人気がありません。

このため、転職する際に、営業秘密(ただし、ほとんど管理されていない)を持ち出されがちです。

営業秘密は流出してから法的処置を行うよりも、流出を防ぐ方が企業にとって損害が少ないです。

このため、中国にもっていく営業秘密の峻別、営業秘密の管理体制、現地の事情に合わせた人事管理を行うことが重要です。

まとめ

1.漏れて困る技術は持っていかない。
2.営業秘密の管理体制を構築する。
3.現地の実情に合わせた人事管理を行う。

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お読み頂きありがとうございました。
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