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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

ことばの力を受けとめる実例と、言問学舎の国語教育

2018年4月13日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 昨日、日ごろお世話になっている私学さんの入試報告会にお邪魔するため、上野の不忍池のほとりを歩いていました。ソメイヨシノはもうほとんど散っていましたが、オオシマザクラというのでしょうか、白い花と緑の葉が同時期に盛りを迎える樹種の桜がみごとに咲きほこっており、折からの強い風にあおられて、白い花弁がぱあっと散るさまを、目の当たりにしたのです。

 近ごろ私は短歌の実作を日常のなりわいとはしていないのですが、その時は、久しぶりに言葉が向こうからたずねて来てくれる感覚で、一首が整いました。

   ゆくりなく花散りきたり不忍の池のほとりをもとほれる朝  漂情

 「ゆくりなく」は思いがけず、とつぜんに、といった意味の形容詞(連用形)、「もとほれる」は巡る、回るという意味の四段動詞「もとほ(お)る」に完了・存続の助動詞「り」を接続させたものです。

 かつては短歌を主として執筆をしていましたから、言葉を選び、一首を仕上げるのは恒常的な生活の一部でしたが、実作が日常のリズムの中に位置を占めていない現在、すうっと一首の短歌の形に言葉が組み上がるのは、ちょっと不思議な感じでした(もちろん快さが付随しています)。

 さて、本題に入りたいと思います。私の個人的感懐におつき合いいただくのが目的ではなく、子どもたちの「国語の勉強」に関しても、同様のことがありうるということをお伝えしたいと考えて、この一文を掲載させていただいております。

 子どもたちは、「むずかしい国語の勉強」をくりかえす中で、「国語力」を身につけ、向上させるのでしょうか。むろん国語が好きな子、あるいは高校生レベルになれば、そういうケースもあるでしょう。しかし国語の勉強とは、テクストとして読んでいる多くの作品、そしてそこで用いられている数多の「ことばの力」にふれること、そこから国語そのものの力を受けとめることにこそ、その最大の価値があると考えるのが、私ども言問学舎の国語教育の理念です。

 国語の授業で詩歌を書かせることもありますが、具体的なそうした取り組みについて言うのではありません。学校の教科書や塾用の教材、また言問学舎オリジナルの国語教材に掲載されている文章を、塾での年間の授業に限っても、二、三十編は読むはずです。そうした文章にちりばめられていることばの力を、子どもたちの中に潜在的に蓄えられている力と出会わせること、そこから子どもたちが国語力を伸ばすこと。それが国語指導の目標なのです。そのために「音読」が、大きなウェイトを占めています。

 こうした言問学舎の国語教育が、多くのご家庭やお子さんたちに受け入れられ、親しまれて、大きく羽ばたいた子たちがおおぜいいます。その国語指導のありようを、「国語の相談会/入塾説明会」で保護者のみなさまに、また無料体験授業でお子さんたちに、それぞれお伝えしております。次回「国語の相談会/入塾説明会」は14日土曜日開催です。
詳細はこちらからご確認下さい。


大島桜

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