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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

小学生の親御さん必見!「だれでもできる読書感想文の書き方 その②思ったことを書き出す」

2012年6月21日 公開 / 2017年2月19日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

 前回、3つから5つくらいの枠の中に、まず「自分が気に入った場所」を書き出し、次に原稿用紙へ5行なり8行なり、その箇所その箇所の「すじ」をまとめることまでお伝えしました。

 今回はその準備ができた上で「思ったこと、感じたこと」を書き出す作業に移ります。ここでも大事なことは、「最初から文にしようとしないこと」です。まず、前回の「気に入った場所」の枠に対応する枠の中へ(縦長の紙で2段にしておくと、これがとてもやりやすいです)、「自分の思ったこと、感じたこと」を、短く書きとめます。複数の「思ったこと、感じたこと」があるならば、箇条書きがいいですね。

 『ごんぎつね』を例にして考えてみましょう。たとえば、「気に入った部分」の枠(2段の時は、上の枠)には、「兵十がおっかあのためにとったうなぎを、ごんがびくからぬすみ出して、かみ砕いてしまったところ」と書かれています。これに対して「思ったこと、感じたこと」の枠(2段の時の、下の枠)には、『そのせいで兵十のおっかあは死んでしまった。いたずらのつもりだったとしても、ごんは悪いやつだ』と書くのです。もちろん、感想を書くお子さん自身が、思ったままを書くようにして下さい。

 2つ目の枠では、「気に入った部分」が、「ごんが兵十のおっかあの葬列を見た後、夜になって後悔しているところ」に対して、「思ったこと感じたこと」は、『悪いことをしたけれど、反省したのはいいことだ』などなど。

 こうして、上下2段の「枠」と、「上の枠」に対しての短い「すじ」ができていれば、感想文の下書きをはじめる準備は、あらかた完了です。次回、実際に書く時の「書き方」と「注意」に移りますが、それに先立って、気持ちをこめる「秘訣」を、ここでお教えしておきましょう。

 それは、「気に入った場所」→「思ったこと、感じたこと」のあとに、必ず「ここで自分が主人公(登場人物)の立場だったらどうするか」ということを、付け加えることです。これで「メリハリがあり、自分の考えがきちんとつまった、及第点の感想文」を、ほんとうにみんなが書けるようになっていきます。

 では次回から「実際の書き方」へと、話をすすめて行きましょう。

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