ふぐ試験準備ーふぐ免許が「別格」とされる訳①
今年分、最初の試験問題解説ビデオです
銀座のふぐ職人、熊澤でございます。
昨日、いつもの水曜日にコラムを載せられなかったのは、
マイベストプロ東京サイトが一時閉鎖されていたから、ではなくて、
神奈川県の、令和8年のふぐ試験の、合格発表があったから、でございます。
楽しみにしてくださっていた方、スミマセン。
神奈川県のふぐ試験では、
合格発表と同時に、学科試験の問題と解答も、公開されておりまして、
たまたま、ご予約がなかった私が、朝まで取り組んで、解説ビデオを作りました。
関東地方で、ふぐ試験の結果が公表されるのは、神奈川県が一番最初でして、
これが、関東で今年最初に公開された、ふぐ試験・学科の、内容になります。
神奈川県 令和8年のふぐ試験の結果概要
神奈川県のふぐ試験のホームページは、こちらです。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/e8z/cnt/f6576/p1204260.html
神奈川県のふぐ免許試験は、受験者数は公表されていません。
発表された合格者数は、43人でした。
合格された、最後の受験番号を、合格者数で割る、などして、
ネット上では、おおよその試験の合格率を予想しているのだろう、とは思うのですが、
概ね、30パーセント程度の、狭き門です。
この合格率は、日本中でも、最も難しいふぐ試験の一つでは、ないでしょうか。
晴れてふぐ包丁師になられた方、おめでとうございます!
さて、昨年から、問題の形式が大幅に変更になった、神奈川県のふぐ試験問題ですが、
今年は、昨年と同じような出題傾向、
学科の科目は、
水産食品の衛生に関する知識、ふぐに関する一般知識、神奈川県のふぐ条例の知識、
の、3つ、全30問でした。
合格率が低いので、私も、何がそんなにハードルを上げているのか、興味があるところですが、
学科試験の、問題の難易度は、愛知県などと比べて、そんなに高いわけでは、なさそうでした。
おそらく、神奈川県のふぐ試験は、
学科試験の合格点が高い、または、
学科・鑑別・実技、各科目の、合格に必要な最低点が高い、
そのあたりではないか、と考えられます。
各科目を、卒なく、100パーセントできるようにしておく必要がありそうです・・・
いやいや~、
それって、一番ムズカシイ、と私は思うんですが~。
東京人の私が、他道府県のふぐ試験問題を解説できるわけ
「ふぐを教えられる職人が少ないから、ビデオで解説しよう!」
と、半ば乗りかかった船の気持ちで、今年の夏は解説ビデオを作ってきましたが、
そもそも、どうして、東京の私が、ほかの道府県の免許の解説、などという、
おこがましい真似ができるのか、ご説明いたします。
日本のふぐの免許制度は、
食品衛生法、食品表示法、という、大きく2つの、国の法律が、ベースにあります。
例えば、衛生管理のHACCP(ハサップ)や、ふぐ商品の表示の仕方、などですね。
そのベースに、厚生労働省などの通達や、
自然毒のリスクプロファイルなどの資料が作られます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/animal_01.html
これには、食べてよいふぐの種類、場所、標準和名などが決められています。
鑑別は、これに基づいて行われます。
それをベースに、各都道府県で、施行規則などの条例が、概ね2つ、あります。
免許試験をいつするか、とか、認証制度について、など。
結果、日本全国で、食品衛生法と食品表示法は同じ、
食べてよいふぐの名前、臓器、鑑別の仕方も同じ。
さばき方は、自治体ごとに違いはあっても、使うふぐは同じ。
各自治体で個別に出される、比較的簡素な内容である、条例だけが、違う。
と、いうわけで、
お子様の夏休みの宿題を手伝う、お父様の努力程度~、いや、失礼、
条例の部分を、答えを見ながら、必死で勉強すれば、
私のような者でも、解説ができる、という仕組み、
実際に、他道府県のふぐ試験で合格した方に、東京都の免許を交付する際には、
この、条例の講習会をすることで、免許が発行されております。
今後、冬から春にも、ふぐ試験を実施する県がございますので、
折に触れ、解説いたします。
<通常は毎週日曜・水曜 12:30に更新します>



