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鈴木寛彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

不妊症 子宮内膜症、子宮筋腫、左卵管が不通

鈴木寛彦

鈴木寛彦

テーマ:妊活と不妊症(薬局の現場から)




29歳 女性 

【体質】肥満型、楽天的ではあるが、人に気を使いすぎて落ち込むことあり、寒がり、足腰の冷え(足の冷えは足首から先)があり、以前しもやけあり、少しのぼせがあり、夏は汗をかきやすく、疲れやすい、食後眠くなりやすい、血圧正常、大便1日2行、小便8行、雨の前に偏頭痛になる、肩こり(側面)、皮膚がかぶれやすい、ニキビ、シミがある、生理は順調、生理痛なし、嗜好品は甘いもの、果物で肉と魚は同等量、睡眠時間は6時間、運動なし、舌は白苔で水滞あり、生理痛頭痛にロキソニン服用、この半年は内膜症治療のため生理を止めていた。
【経過】足腰の冷えがあり小便が近くなることから、金匱要略五臓風寒積聚病篇「身体重く、腰中冷え、水中に坐するが如く・・小便自利・・・」の苓姜朮甘湯で腰から下の裏水を除き温め、桂枝茯苓丸(日に30丸)で子宮内膜症、子宮筋腫を攻める方をとり60日後、手足は温まり、小便回数が減り一回量は増えた。基礎体温の高温期が上がり、生理の量が増えた。その後体外受精の治療が始まり、ホルモン剤よって卵巣の大きさが右3㎝、左10㎝と腫れ、病院にて両卵巣から300ccほど血液を抜いた。その時の検査でCAの値も53と思ったより低く、その後漢方薬も当帰芍薬散、温経湯など処方変更するが結果は出ない。2年後再び両卵巣(左55cc、右190cc)から水を抜いた。その後2回目の子宮筋腫の手術があり、腸との癒着も剥がした。残っていた筋腫が再び大きくなり、最大4㎝のものを含めて3つ確認。生理前にお腹が張るのが辛い。その中で体外受精を行うが妊娠に至らず、後厚くなった内膜を剥がす手術をする。そのとき右卵巣4㎝、筋腫5㎝、3㎝その他小さいものが多数あり。三度体外受精に挑戦するが妊娠には至らず。このとき漢方の服用が始まってから4年の歳月が過ぎていた。半ば諦めかけていたこの年の11月、皮膚の乾燥、体脂肪が増え、肩こり偏頭痛がひどくなって来たので、桂枝茯苓丸加薏苡仁を服用開始。その4ヵ月後自然妊娠された。本人はさることながら主治医も信じられない様子。このとき5㎝の筋腫が3つさらに2㎝のものが新たに見つかったので大事をとって大病院に入院、診察を受け、漢方中止となった。妊娠12週目に筋腫が上がっていると主治医の話であった。2度の筋腫手術にもかかわらず、優れた名医により自然分娩でご出産。お母さんのお腹の中で筋腫に競り勝った男のお子さんは、今でも月に一度薬局にやってきて店内を元気よく駆け回っている。

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鈴木寛彦
専門家

鈴木寛彦(薬剤師)

不妊専門 むつみ薬局

不妊相談に特化。個人個人の体質や体の状態に合わせて、ベストな漢方薬を処方する。卵管閉塞や多嚢胞性卵巣症候群と診断された人が妊娠した例もある。半年から1年で妊娠する人も多い。

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