自分の話しを聞いて欲しい時は・・・
早いもので、今年も残すところ1ケ月あまりとなりました。
喪中ハガキも、11月中旬あたりから、届き始めています。
そこで今日は、喪中ハガキの知っているようで知らないマナーについて書かせて頂きました。
1.喪中ハガキの意味
家族や身内の不幸により、日頃お世話になっている方々へ喪に服している事を伝え、
新年のご挨拶を遠慮する事を伝えるハガキの事です。
よく勘違いされることが、喪中のハガキは、「相手に年賀状を出さないで」と伝えるものだと
思われている事です。
まずは、この喪中ハガキの本来の意味を頭にいれておきましょう。
2.喪中ハガキの本来の役割
それでは、この喪中ハガキは具体的に何を伝えるハガキなのでしょうか?
①先程も記した通り、喪に服している事を伝えるものです。
②誰がいつ亡くなったのかを明確に記します。
③新年の御挨拶をやむを得ず遠慮させて頂く旨を丁寧に伝えます。
3.喪中ハガキを出す時期
①基本的に相手が年賀状の準備を始める前に届くように出します。
一般的には11月中旬以降~12月15日頃と言われていますが、
最近は年賀状の早割サービスなども行われている関係で、
早い段階から年賀状の準備をされる方が増えているそうです。
特に主婦層の方々は準備が早いと言われていますので、11月中旬~下旬の間に出すのが望ましいかもしれません。
②喪中ハガキが間に合わない場合
12月に入ってから身内に不幸があった場合はどうすればいいのでしょうか?
喪中ハガキを年賀状の返信として出す事もありますが、
松の内(1月1日~1月7日)が過ぎてから届くように寒中見舞いとして改めて投函する方法もあります。
ここで気を付けないといけないことが、寒中見舞いとして出す場合、
松の内以前にポストに投函してしまうと、通常郵便と同様に、2日位で相手方へ届いてしまいます。
相手からの年賀状の返事として出す寒中見舞いハガキですので、
年明け松の内が明ける頃(6日頃)に投函するのが望ましいです。
4.喪中ハガキの書き方
大きく分けて2通りの書き方があるので押さえましょう。
①喪中につき年末年始の御挨拶を御遠慮申し上げます。
・普段年賀状をやりとりしている方々全般に使用できます。
・この文言の場合は、早めに喪中ハガキを準備し、
相手が年賀状の準備を進める前に届くように出す時に使えます。
②喪中につき新年の御挨拶を御遠慮申し上げます。
・上記同様、普段年賀状のやりとりをしている方々全般に使えます。
・12月に入り身内に不幸が起きた場合は、相手が年賀状の準備を始める前に届くように出すのが難しいです。
その場合は、届いた年賀状の返事として、上の文言の喪中ハガキでしたら使えます。
・また、こちらが喪中であると知らずに届いた年賀状に対しても、
この上記文言の喪中ハガキでしたら返信として使えます。
このように、目的によって冒頭部分の文言は変わってきますので、用途に合わせて使い分ける事がのぞましいです。
5.誰の喪に服しているのかをハッキリと記します。
誰が何歳でいつ亡くなった事で、喪に服しているのかを伝えます。
(この際の年齢は一般的には数え年で書きますが、最近は満年齢で記す事もあります)
この事で、亡くなった事を知らなかった方々が知る事が出来ます。
また、自分から見た故人の続柄も記しておきましょう。
(夫婦などの連名で出す場合は、旦那様に合わせるのが一般的です)
例:今年●月に義父 ●●●●●が九十五歳にて永眠いたしました
6.日頃のお付き合いに関する感謝の気持ちを伝える事を忘れないようにしましょう。
例:旧年中に賜りましたご厚情に感謝申し上げます
本年中に賜りましたご厚情に感謝申し上げます
平素のご厚情に深く感謝申し上げます
7.新しい年に関する挨拶の言葉も忘れないように記します。
例:来る年も変わらぬお付き合いのほど宜しくお願い申し上げます
来る年も変わらぬご指導のほど宜しくお願い申し上げます
明け来る年が皆様方にとりまして良き素晴らしい年となりますようお祈り申しあげます
皆様方に素晴らしい良い年が訪れますようお祈り申し上げます
※行頭の一字下げはせずに、句読点を入れないのが一般的です
8.年号・月を書きます
平成●年●月(喪中ハガキを出す月を入れます)
9.差出人の住所・電話番号・氏名を書きます
どうでしたか?何となく理解していた喪中ハガキのマナーを
改めて見直すことができたでしょうか?
流れ作業で作成したり、お店任せにするのではなく、
1つ1つ意味を考えながら作成・注文してみてはいかがでしょうか?