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ビー玉が転がる床は欠陥住宅!?

2015年7月14日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:不動産売買

コラムカテゴリ:住宅・建物


テレビのバラエティ番組などで「この家の床はビー玉が転がるから欠陥住宅だ!!!」

なんて言っているのもありますが実際本当の所はどうでしょう?!

そもそも、ビー玉なんてものは置き方次第で転がりますし、床材の種類により摩擦抵抗も違いますし一概に比較できません。

住宅は大工さんや職人さんが手作業で作るものですので、多少の誤差はどうしても出てきます。
また、中古住宅などでは経年劣化などもあります。

毎日よく負荷がかかる部分の床などはその部分だけ凹んで来たり床なりがしてきたりする場合もあります。

しかしながら新築でそれはないだろうという事で下記のように基準があります。

国土交通省の品確法の指針によれば、3/1000未満の傾斜を「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が低い」、3/1000以上6/1000未満の傾斜を「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が一定程度存する」、6/1000以上の傾斜を「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高い」ものとしてレベル分けしてます。

また、新築住宅の場合に3/1000、中古住宅の場合に6/1000までを許容範囲の目安とするものが多いものの100%瑕疵があると断定するものではないようです。

3/1000というのは1mで3mm、3mで9mmです。

同様に6/1000というのは1mで6mm、3mで18mmです。

注意が必用なのは、一方向のみに傾斜が続いている場合。そのような床は基礎の不同沈下によって家全体が傾いている可能性があります。

それ以外では施工状況や経年劣化など色んな要因で多少床はある部分では微妙に上がってたりある部分では少し下がってたりするものです。

よって、ビー玉が転がる=瑕疵とは断定できません。

ビー玉を転がすより床から垂直方向に高さを測定し水平距離間でどれだけ誤差があるのかを
測定するのがわかりやすい方法です。

ホームセンターなどで売っているコンベックスなどでも簡単に測定できます。

この記事を書いたプロ

藤本忠昭

物件の価値を高める不動産のプロ

藤本忠昭(エフステージ株式会社)

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