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谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

かたいおなかがフカフカになり妊娠出産

谷津吉美

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テーマ:漢方薬で赤ちゃんを考える



ご相談にいらしたのは43才の女性で、5年前に不妊治療を開始し、これまでに人工授精を5回、顕微授精を6回実施。顕微授精では妊娠反応が3回出ましたが、心拍までは確認できなかったそうです。医師に「子宮がかたい」と言われたこともあり、また、h MG の注射を打った際に卵巣がはれたことから、少し治療を休み、漢方で体質改善を、と来局されました。

冷え性、寒がりで胃腸が弱く、下痢と便秘を繰り返す体質で、生理は順調にあるものの、排卵日が11~12日目とやや早く(28日周期の人で生理開始日から14日が一般的)、生理周期も18~19日と短め。生理痛もひどく、1日目と2日目は鎮痛剤を必ず飲むといいます。自分でおなかをさわると、冷たくかたく張っている、また、アイスクリームやケーキなど甘いものが好きとのことでした。そこでまず、甘いものをなるべく控えること、1日500~1000回のなわ跳びをアドバイスし、漢方薬は、おなかをあたためて子宮をやわらかくしていく自家製漢方煎じ薬を処方しました。漢方を飲み始めると下痢や便秘が改善し、3カ月後には排卵日が13~14日目に延び、生理周期はほぼ28日に変化。おなかもあたたまりやわらかくなってきた実感がある、体重も4kgほどふえ、疲れにくくなってきたといいます。そのまま漢方薬を継続していただき、4カ月後に顕微授精を再開したところ、ホルモン値も良好。すぐに妊娠し、無事ご出産を迎えました。

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

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