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口唇ヘルペス・口内炎と漢方薬(3つの症例)

谷津吉美

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テーマ:漢方薬で良くなった症例

①口唇ヘルペスと漢方薬 38歳の女性

35歳を過ぎたころより、頻繁に口唇ヘルペスを繰り返すようになったといいます。特に疲れたとき、寝不足のとき、生理中に悪化するといいます。体質は、肩こり、不安感、神経質で、首から上に汗をかきやすく、動悸、疲労感もあります。足は冷え、生理前に不安感やうつっぽくなる時があるといいます。

漢方薬の煎じ薬を調合。1か月後、よく眠れるようになって、疲労感が良いといいます。できていたヘルペスも改善しています。そのまま漢方薬を継続。肩こり、不安感も減り、1年たっても口唇ヘルペスはできていないといいます。

②繰り返す口内炎と漢方薬(41歳男性)

35歳を過ぎたころより頻繁に口内炎ができるようになったといいます。口内炎は、白く潰瘍のようになり、痛みが強く、なかなか治りにくいといいます。

体質は、こってりしたものや肉類を食べると胃がもたれやすく、神経質で疲れやすいといいます。夜も眠れないことがあります。

漢方薬を調合。飲み始めて1か月後、胃がすっきりとして、朝起きるのが楽だといいます。さらに1ヵ月後、口内炎ができても、以前より悪化しにくくなっているといいます。そのまま漢方薬を服用され、1年がたったころには、口内炎はできなくなりました。

③口内炎と漢方薬(35歳男性 身長174cm体重70kg)

3~4年前より繰り返し口内炎ができる。ひどいと一度に4~5個でき、痛みもひどい。患部は白く、熱い物や酸っぱい物でしみる。一度できると治るのに2週間くらいかかる。体質的には、時々胃もたれを起こし、昼食後眠くなる。また時々胃痛もある。肩こり、足の冷えあり。小便は寒いと近い。また、寝不足やコーヒーを飲むと口内炎が悪化する。

漢方薬を処方。飲み始めて2週間位した頃から痛みが少し和らぐようになり、3ヶ月くらい続けた頃から、新しくはできなくなった。それ以降は、ストレスや寝不足でたまにできることもあるが、この漢方薬を飲むとすぐに治る。

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

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